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たかなべが、ゲームやそれ以外の関心事を紹介します。

  ラヴフール(www.lovefool.jp) 

「ダブルキャスト」(プレイステーション用ゲームソフト)


久々のゲームレビューですよ。緊張すんなぁ。


えーと、98年現在、ゲームの進歩の仕方には今二つの大きな勢力があって、ひとつはスクウェアの「ファイナルファンタジー7」に見るような、超ハイテク紙芝居路線と、任天堂の「スーパーマリオ64」や「007」に見るようなゲームの仕組みそのものを深化してく路線という風に分けられるんじゃないかと思います。そこへ別次元からすんなりと程良いバランスで切り込んできたのが、ソニー・コンピューター・エンターテイメントの「パラッパラッパー」や「IQ」なんかに見る、ゲームそのものの仕組みはけして新しくないけど、演出力にテクノロジーを使って昔ながらのゲームの面白さそのものを思い出そうと言った路線。そうだよねー、いくらゲーム機が優秀になったって、むやみに絵がきれいなだけとか、誰もついてこれないくらい複雑なゲームとかは誰も欲しくないもんな。


そこでその一大勢力である「超ハイテク紙芝居」の路線をソニーが逆手にとって生まれたのがこの「やるドラ」シリーズですよ。ディスクを入れるとアニメビデオよろしく1時間半もののドラマが始まるわけ。それを見るのが動作のほとんどなんだけど、とてもCDロムとは思えないストレスのなさはほんと圧巻です。待ち時間いっさいなし。偉い! 寝っころがってリモコン片手にテレビを見るのと同じ姿勢で、ゲームがさくさく楽しめます。こりゃ幸せだわ。どきどきシーンではコントローラー震えまくるし、ストーリーも程々にエッチだったりとサービスも満点。こんなのが4800円で買えちゃうってのはやっぱりプレイステーションの強みだよね。ライトユーザーの味方って感じ。コンビニとかでソフトを手に取る人の気持ちも分かるってものよ。ゲームとしての奥行きのなさは否めないけど、こうしたソニーの脳味噌の柔らかさには、なかなかどうしてかなわないもんですよ。ぜひ見習いましょう。