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たかなべが、ゲームやそれ以外の関心事を紹介します。

  ラヴフール(www.lovefool.jp) 

親に裏切られるような


電車の中でがんばって「マリオアドバンス2」を遊んでいたら、かなり大事な場面のスピンジャンプでマリオがフリーズしてしまいショック。プレイステーションみたいなディスクメディアだと、音楽CDの音とびなんかになぞらえて、あ、またかよーみたいな気になるけど、ゲーム専用カートリッジでしかも任天堂純正ソフトでフリーズが起こるとへこむね。それだけ盲目的に高い品質を信じてるってことだね。例えて言うと両親に裏切られるようなそんな気分。信じすぎてる自分が怖いよ。昔マリオ64でも地下の階段でジャンプしていたら、ポリゴンの裂け目かなんかにすっぽり入ってしまったらしくて、真っ黒い無限空間から出られなくなった覚えがあります。怖かった。マリオってメルヘンっぽい世界だからそういう現実っぽい不具合を見せられると夢が覚めてしまう。あれもショックだったなぁ。


その時、横の席におしゃれに気合の入ったOLが二人で話していた。
「ねぇ、今日のトップランナー藤木直人だよ」
「えー、うっそー! トップランナーって何?」
NHKの、話の、うん」(トーク番組と言いたいらしい)
「それ何時から?」
「えっとねー、確か、7時か8時か9時のどれか」(どれだよ!)
「えー、絶対見なきゃあ」(←突っ込めよ!)
なんでこれで会話が出来てるのかすごく不思議だった。そして藤木直人にはちゃんと想像通りのファンがいることが分かった。大きな収穫だった。長い髪の先が丁寧にクルクルドライヤーで巻いてあった。香水の匂いが強かった。おかげでマリオがフリーズしたのかもしんないな。


会社から帰るときにカナに電話をしたら、えらく機嫌がいい声だったので「どうしたの?」と聞いたら、「どうぶつ島でシーラカンスがたくさん釣れてん」とか言っていた。毎日何時間「どうぶつの森」を遊んでいるんだろうか。家に帰ったら駅前に借金を返し終わった証の金の銅像が立っていた。僕なんかまだ一段階しか増築できてないのになぁ。ずるい。返済用にシーラカンスを3匹もらったけど、それでも砂漠に水をまくようなもんだった。全部返済するにはまじで一年掛かりそう。それはそれでこのゲームのあり方として正しいことかもしれないけどね。


Rezの最後の面であるArea5でやっと撃墜率が96%になった。あの途中に出てくるすんごいでかい敵(木の幹みたいの)もちゃんと倒せるなんて今日初めて知った(遅い)。edenを助けて、手の平からたくさんの蝶が飛んで「thank you my savior」と言われた。確かすべてのAreaの撃墜率を100%以上にして赤ちゃん形態でクリアすると、最上級のエンディングとメッセージが見れるはず。さすがにもう僕の腕では無理っぽい。あとはカナに任せよう。


スピッツの「ガーベラ」という歌が好きだ。重くて、暗い。でもやさしい。スピッツの曲で花の名前の曲は暗い。「タンポポ」「ヘチマの花 」「コスモス」「あじさい通り」「楓」(←木だけど)「野生のチューリップ 」。あれ?そんなに暗くないかも。「コスモス」だけかもしんない。「ガーベラ」という曲は、一度何かにしくじって、その夢からは遠ざかったどこかの場所から、いつか見た夢の世界を忘れられずに(まだ甘えた気持ちもありながら)、でも今ある現実をしっかり受け止めて僕は生きていこうってな歌だ。なんだかとっても20代後半のメンタリティって気がする。けいちの日記を読んだ後の読後感に似ている。生きていると、大事にしながら失っていったいろんな想いがよぎるけど、この青い空の下をちゃんと前を向いて、一歩一歩を大事に歩いていこう。そういう気分が失恋を歌った歌や現実を変えて革命を起こそうぜみたいな歌なんかよりは今響いちゃうんだよね。オザケンのニューアルバムはどんなことをテーマに歌うんだろうか。気になるなぁ。32歳だっけ?