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たかなべが、ゲームやそれ以外の関心事を紹介します。

  ラヴフール(www.lovefool.jp) 

大事そうに


年末ってどうして忙しいのかね。焦らされてる気がしちゃうよね。


現在、687songs in my pocket。かなり、かなーり厳選したライブラリですけど、案外早く埋まっちゃいそう。朝、玄関を出て一発目に掛かる曲って、一日を左右するだけのチカラがあると思うんですけど、昨日はCoccoだったからへこんだなー。今日はマリオ64の曲だったので通勤しながらジャンプしそうになりました。へこむ曲はなるべく削っていってるつもりなんだけど、極端に明るい曲ばっかり増えても疲れるのでバランスが難しいところです。iPodのすごいところは1000曲のランダム演奏が、偶然作り出す奇跡的な曲順。一日に3回ぐらい、うわー、この曲の次にこれが来るなんて! 泣ける!っていう瞬間があります。その感覚は誰にも分けることができない。感動一人占め。そのための5万円だと思うと、僕はもう結構納得できちゃってるんだよなぁ。甘すぎますか。



今日の曲間ハピネス


WEATHER REPORT / FISHMANS
SUNDAY PEOPLE / SUPERCAR


風のクロノア・スタッフロール
スイミング/ CREAMY


FANTASMA Alternate Version / cornerius
talk talk / supercar


風のクロノア・THE WINDMILL SONG
How to be a Sun / 松崎ナオ


Aurora / Bjork
Forget Me Not / Bonnie Pink



iPodのデザインは傷がつきやすいとか、白いダイヤルが汚れやすいとか、裏のステンレスに指紋がつきやすいという意見がある。まったくそのとおりです。正しい。でもわざとそうしたんだろうなって、元工業デザイナーっぽい職種だった僕なんかは思います。例えば、定食屋に行ってお冷やが出てくるコップと、高級レストランで年代物のワインを飲むグラスは、同じガラスでできてるのに、ワイングラスの方が明らかに大事に扱いますよね。指の間にそっとグラスの足を入れて、すっと持ちあげて、手触りや温度や色を楽しみながら、ゆっくり味わいますよね。その瞬間、いつもよりちょっとだけ分別のある大人になった錯覚も心地よかったりなんかして。でも定食屋のお冷やにそんなことをする人はいません。要するに「大事に使ってね」ってことを視覚から伝えたいデザインなんじゃないかって思うんです。単に音楽を聴くための道具とは言え、中身はハードディスクだし、ウォークマンよりかは明らかにデリケートな作りになってるはず。あんまり激しく揺らしたり、圧力が掛かったり、万が一落としたりしたら良くない結果が待っていることはある程度想像がつきます。そして値段もウォークマンの倍以上する。そしたらそれを持っていることがステータスに感じられて、とっても品が良いものなんだ、だから大事に使ってねってそういうデザインをするのは割とフツーの成り行きなんじゃないかと思うのね。ついでに言ってしまうとiPodは道具に対してそういう神経を割けない人をあらかじめ排除しているデザインとも言えるんだよね。きちんとできない人は触ってくれるなっていう警告でもある。二重の意味で価値があります。高度なコミュニケーションですよね。


カールスモーキー石井が通販専売で特注のノートパソコンを以前、作ったんですよ。それがピアノの黒と同じ仕上げ塗装をした、真っ黒でピッカピカなノートパソコンだった。それを製作した経緯について彼は市場に溢れる「銀パソ」は30を過ぎたいい年の大人にはちょっと気恥ずかしいんだって言ってました。「高機能」とか「どうだ!」っていうようなデザインじゃなく、もっとおちついたさり気ないカッコよさのあるものが欲しいのに、どこにもない。このパソコンは他のものより傷はつきやすいかもしれないし、指紋もべたべたつくけど、こういうシックなものをさり気なく持っていたくってこれを作ったんだと。これを持つためにちゃんと指紋を拭いたり、傷がつかないようにする努力や苦労自体は、その道具を愛する人にとってはきっと楽しいことのはずなんだって言ってました。すごく分かる気がします。


関係ないけど、学生だった頃に、なんで男はおっぱいが大好きなのかって話しになって、同級生だったmafが「えー? 大事そうに包まれてるからじゃん?」って言ったのを思い出します。裸族のおっぱいはどんなに形が良くてもあんまりドキドキしないもんな。それは極端かもしれないけど、恥じらいのない人の下着姿もやっぱりドキドキしません。価値がないんじゃなくて、ありそうに感じないんですよね。あ、ここテストに出るとこなんでノートにとっておいて下さい。


iPodの話しを会社でしていて、なんでアップルはせっかくAirMacみたいなオモロイ規格があるのに、ただのmp3プレイヤーで終わってるんですかねーと後輩が言った。確かにああいう無線技術があったら、学校教育関連に力を入れているアップルは、もっとすごくて面白いものが作れるような気がする。ひとつのコンピューターから50人でバラバラの曲を配信するとか、そういうことだってもちろんできるし、例えば、学校中で写生会とかしても、みんなに同じ先生の声を届かせたり、逆に何かをアップロードしてどんどん集計していくリアルタイム・ランキング的なものだってできそう。そう思うと、コンピューターを介してできるローカルなネットワークってもっと動的で夢のあるものができそうな気がした。未来を想像するのは楽しいねー。