lovefool

たかなべが、ゲームやそれ以外の関心事を紹介します。

  ラヴフール(www.lovefool.jp) 

刹那的


昨晩カナがiPodを大事に使うべく、自作のフェルトカバーを作ってました。裁縫とか僕はやったことがないのでどんな風に作るのかなーと横で眺めていたら、全部感覚と目分量でびびりました。だって、液晶を見るための窓やダイヤルを回すための丸い穴まで全部目分量。いきなりハサミを入れてしまいます。なのに結構ちゃんとできちゃうあたりは流石っつうかなんつうか。


連休中の夜は電気を消してずっと「Rez」ばっかで、最初にプレイできる4つのステージの解析率をすべて100%にしてクリアしなおしたら、案の定5つめのステージが現れた。これが他の4ステージと見事な対を成す、オーガニックなデザインになっていまして、感覚的に捉えるに、生命の歴史をものすごいスケール感で突き抜ける壮大なステージとなっております。他のステージの倍ぐらいのボリュームの中で、瞬きするのも忘れちゃうほどのすばらしい絵と音とレスポンス。操作をしながら何度も歓喜の声を上げてしまったよ。絶頂というよりも素直に感動だった。最後に現れた象徴的なボスをやっとの思いで倒した時には窓の向こうの空が白んでましたね。ラヴフールとしましては21世紀を代表する最初のゲームが生れたな、とそういう気持ちでございます。えぇピクミンよりもずっとずっと。他にもメニューから「beyond」という裏面っぽいのが遊べるようになっていた。これは本編よりもずっと浮遊感の強い、環境音楽っぽい作りだ。ひょっとしたら制作課程に生れたRezの前のバージョンなのかも。ラヴゲームでオススメした「DEPTH」という音楽生成ソフトに近い感じ。1996年に再結成して、あのタイミングでわざわざ「テクノ」をテーマに選んだYMOと同じように、2001年というタイミングでわざわざ「シューティング」と「テクノ」というありふれた題材を選んだRezのメンバーの小手先ではない自信と才能に改めて驚愕する僕なのだった。


その合間を縫ってスマッシュブラザーズDXもやってる。でもカナのピーチには全然太刀打ちできないのでストレスが溜まる。息抜きといえば、あのフィギュア集めのガチャガチャ「フィギュポン」です。みんなでわいわい遊んだせいもあって80種類になりました。ステージはまだ3つ遊べないところが残ってるし、キャラクターも「プリン」と「マルス」が増えたっきりだ。全部出すためにはあとどれくらい遊べばいいんだろう。思えば、前のスマブラも「プリン」と「ファルコン」しか出せなかった気がする。ぬー。


テレビをほとんど見ない僕でも日曜日の夜はなんとなく寂しくて「電波少年」を見ます。昨日の「アンコールワットへの道の舗装」っていう企画で出てきた言葉「目的が違うから(同じ作業にも)取り組み方も違う」っていうのがとても心に残った。いち早くゴールに到着することを目的に、刹那的とも思えるぐらいがむしゃらに突っ走る人、健康管理も含めて、作業を長期的に滞りなく継続することに意味があるという人、会社みたいな組織間の意志のすれ違いはもちろんだけど、恋愛の中の喧嘩も、なんとなく運命共同体っぽい前提の中で進んでる毎日だけど、案外目的そのものをお互いに見詰め直したことってないよなーって思った。見詰め直したら思い描いていた幻想が簡単に崩壊する気がしちゃうんだろうな。幻想の純度を大事にしたいなら、誰にも打ち明けずに墓まで持っていくか、先にとっとと諦めるっつう話しか? あれ? 俺が一番刹那的か。