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映画「ウォーターボーイズ」

ウォーターボーイズ [DVD]

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映画「ウォーターボーイズ」を観た。僕の周りで異常に評判が良かったので、ちょっと余計な期待してしまった。でもまぁ、フツーのドタバタ日本映画だった。映像的にも脚本的にも演技的にも別に飛び出たところは感じられなくて、やたらに脇役に豪華キャストが、幕の内弁当みたいに配置されてるって感じだった。男子高校生とシンクロナイズドスイミングという組み合わせで考えられる化学反応も特になし、プールらしいシチュエーションのドラマやギミックも特になし、観客は15,6才ぐらいの女の子が多かった。最初の30分目ぐらいまですごい空振り気味だったけど、終わった時、「え? もう終わり? 短くない?」って思ったので、実はかなり楽しんでいたのかもしんない。もう一回観たいかと聞かれれば、あ、別にいいですって程度ですが。深夜放送や食事時に楽しく見れる映画という意味では傑作かも知れません。


‥うーん、うまく伝わってる気がしない。何と言うか、青春を描いたドラマは見る人の過去の経験にエピソードがうまく被ってこないとどんどん映像から阻害されていくような印象を持ってしまうものですが、この映画で描かれるステレオタイプな若者群像っていうのは、温度の低い僕の青春には少しも該当しない=嘘っぽいと思っちゃったのが、この映画をまっすぐ楽しめなかった一番の理由だと思う。同じプール繋がりの青春映画で言えば、あの悪名高い「バタアシ金魚」の方がピンとくる感じ。大抵の人にとって学校での自分の立ち位置って、はじっこでもなければど真ん中でもなく「どうでもいい」ところにこそ存在したはずなんだ。だからドラマらしいドラマを恋愛以外の側面で主人公がまさに物語の主人公になるところを見せられると、自分にそういう経験がないので上手に気持ちがついていけなくなってしまうのかも知れない。要するに僕は目立たない地味な奴だったってそういう話だ。すみません。75点。