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たかなべが、ゲームやそれ以外の関心事を紹介します。

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『ゼルダ』と『マリオ』の秘密がここに! 宮本茂ロングインタビュー!

http://www.dengekionline.com/news/200108/25/n20010825miyamoto.html

■開発環境について

映画も日本のアニメも、どんどんと流行りのものとと同じものが出てきている状況で。まあ、マニアにとっては違うものってわかるんですが、一般的に見ればなにか全部同じように見えるんです。これは、山内(任天堂代表取締役社長)がいうなら"ムダです"ということになると思うことになると思うんですけども。これが業界の傾向としてあるんです。"何を"作るかじゃなくて、よそよりもいいもの、よそよりも質の高いもの、よそよりもよくできたものを作ろう、という傾向になっている。"何"を作るかに関しては同じ方向で作るということなんで、どうしても似たゲームが多くなってくる。そういう中で、どういう人が重宝されるか、どういう人が優秀とされるかというと、技術的にレベルの高い人。となると、作っている人が、どんどん楽しんで、自由に奔放に作る、ということじゃなくて、なんかある技術を研ぎ澄ませた人だけが、大事な人になっている。そういう開発環境というのが、ボクはキライなんです。


コロコロカービィの続編について

やっぱり『コロコロカービィ』ってゲームは、僕が考えるには、ゲームボーイカラー版の段階で、ある程度終わってると思うんですね。で、さらにそれをGBAで豪華にしたからっていって、そんなに変わらない。それなら今度はゲームキューブを使って、もっと立体的なコースを遊べるようにするとか、いろんな仕掛けを作ったほうがいいだろうと。


■オンラインゲームについて

「僕らもやっぱり、この業界にいて新しい情報を求めて動いているわけなんで、オンラインゲームに興味がないことはぜんぜんないんですけれどもね。ただ、オンラインゲームが本当にビジネスになるのかっていうことについては、みんなすごくあいまいなんですよ。で、僕はゲームの作り手として、オンラインゲームに魅力を感じてる反面、自分がアイディアに行き詰まったときに、オンラインになればなんとかなるっていう逃げ道のようにも感じていて。任天堂自身もオンラインにまったく興味がないわけではなくて、ちゃんとオンラインに関する準備はしてます。


 で、そのまま僕はクリエイターとしては、オンラインよりももっと身近なコミュニケーションに対して、まだまだ僕はやり残したことがあるんですよ。オンラインっていうのはコミュニケーションのほんの一部だと思いますから、そういう意味では、コミュニケーションのゲームをどんどん作りたいって考えています」

正直、涙がこぼれそうな言葉の数々。役員としての責任を果たしながら、現場でも最前線を走っているのは他に例を見ない。例え話じゃなくゲーム会社に一人ずつ宮本茂がいればいいのになと思ってしまうよ。特にネットワークをコミュニケーションツールとしてとらえる下りは、ラヴフールでも盛んに僕も言っていることなのでうれしかった。