lovefool

たかなべが、ゲームやそれ以外の関心事を紹介します。

  ラヴフール(www.lovefool.jp) 

同じ背景や時間


http://www.iamas.ac.jp/~makura/index.html
こないだ買った岡崎京子特集の「文藝」の読んでいなかった後半部分をぱらぱらめくっていたら、なんだか見たような顔写真に目が止まった。大学の時の同級生だった。どうやら大学をもう一つ通って、映像作家になったらしい。それも生半可な奴じゃなくて、賞とかいっぱい取っちゃってて、ホンマタカシ糸井重里となんかしちゃってたりするそういうやつ。記事に書かれたアドレスを打ち込んだら作品が見れた。すごいスマートでやさしくて賢い作品だった。大学の廊下なんかですれ違うとげじげじ眉毛とギザギザの歯で「なんだよー、なべちゃんよー」と構えたりなんかしてた頃をちょっと思い出した。作品っていうのはやっぱり自分が食ってきたものの中からしか生み出せない訳で、同じ背景や時間をほんの一瞬でも共にした人のアウトプットは、そこに自分の知っているそのものずばりなパーツがなくたってなんか懐かしかったり安心できたりするんだなぁって事を考えた。久々にメールを書きたいような気持ちになった。


仕事中、携帯電話に見慣れない番号から掛かってきて、電話を取ると不動産屋だった。「エイブル○○店ですがその後、お部屋の方はお決まりになりましたか?」。僕が家を探していたのはゴールデンウィーク中です。気が利かせたつもりなのか、単に間が抜けてるのか。


ゆうり日記のさいとうさんちにお呼ばれした。僕には友達がいないので、ひとんちに行くのは久しぶりです。超キンチョウ。地図を頼りに行ってみると会社の隣の駅の真新しいマンションだった。うわ、オートロック! いえ、僕の住んでいた前のマンションもこのくらいカッコつけていたけどね。部屋に通されると、違う部署の課長とか先輩がたがとっくに待っていて、あやふやな自己紹介の後、ビールを乾杯。今日は横浜の花火なのでベランダからはその眺めが見える。4才児のゆうりくんは照れているのか、テレビに釘付けになっていて「ほら、花火が綺麗だよ」っと呼んでも、全然返事をしてくれない。仕方ないのでオトナ同志「綺麗ですよね」「今の大きかったですね」「ハート型とかもあるんですね」とか超微妙なトークに花が咲きます。奥さんは台所にこもってどんどんおいしい料理を作ってくれます。話すこともないので黙々と食べます。さいとうさんはこないだ生れたりえるちゃんを抱っこしたり、上司にビールを注いだり、料理を運んだり大忙し。会社にいる時よりよっぽどてきぱき動いています。やっぱ家事と仕事とパパ業ってすげえ大変そう。でもさいとうさんちはどこもかしこもピカピカに片付いていて小さな子供がいるようには見えないほど清潔。なのに子供もパパ業も家事もない僕んちがあれだけ散らかってるのはどういうことですか。さいとうさんのビットチャージというチョロQ大のラジコンを組み立てると、興味に負けたのか、ゆうりくんがだんだん心を開いてきた。自分の持っているおもちゃを一個ずつ紹介してくれる。「これが仮面ライダーアギチョ、これがウルトラマンコチュモチュ」。ゆうりくんは僕の貸した「ターンAガンダム」のDVDがお気に入りで、おばあちゃんに買ってもらったおもちゃを大事そうに持っていた。「ガンダム好き?」って聞くと嬉しそうにうなずく。「でもね、幼稚園でターンAガンダムの話をしても誰も知らないんですよ」。うわー、そこまで考えてなかったー! 続きのDVDをはやく貸してあげる約束をして家に帰った。