lovefool

たかなべが、ゲームやそれ以外の関心事を紹介します。

  ラヴフール(www.lovefool.jp) 

母親とインターネット


更新速度が微妙に早まってきた。焦ってる証拠です。夏だし。ビキニラインもやばいしさ。


ところで実家に帰って僕の残した荷物の片づけをしながら、置いていった古いマック(7300/166)の使い方を母親に教えることになった。で、起動に仕方に始まって、ダブルクリックして使いたいソフトを使うこと、使うものを切り替えること、使い終わったらしまうことなんかを教えて、ついでだからブラウザの使い方を教えといた。「インターネットって何をするものか分からない」というので「そりゃオレだってわかんない」と言いそうになったけど、「知りたいことを知ってるかも知れない人や場所を探せる場所」ということにしてホームページをGoogleに設定してみた。


「ここにね、興味がある言葉を入れるとね、そういうページがある場所を並べて教えてくれるの」
「えー興味のあること? なんだろう。『仕事』?」
「あぁ、就職かぁ。じゃあ、『仕事』ね。し・ご・と。542万件だって。多すぎるからもう少しどんな仕事か絞ってみよう」
「じゃあ、事務系?」
「なるべくシンプルな単語の方がいいから「系」は削るね。これをさっき書いた言葉の後ろにスペースを空けて、じ・む。こうすると『仕事』と『事務』の両方に関係のあるページを探してくれるの。ほら、これで17万件。減ったでしょう? こうやって、欲しい情報にピントを合わせて近付いて行くわけ」
「ふうん。なんかすごいねぇ」
「でもこうやるよりもっとストレートに『仕事探し』って打ってみよっか。みんなが思いつく言葉の方がいいページを見つけやすいんだよ。ほら2万8千件」
「あら!」


で、その後、仕事探しのページに飛んで、自分の働きたい場所や、条件なんかを練習代わりに入力させてみたんだけれども、僕は困ってしまったよ。パソコンにほとんど触れたことのない世代の人に「ここはプルダウンで選んで」「ここは該当するチェックボックスを複数押して」「全角じゃなくて半角数字で入力して」「一通り埋まったら検索ボタンを押して」なんてとてもじゃないけど理解できない。説明している僕だって、なんでこんなに面倒くさいデザインになってるんだろう、どうして説明が必要なデザインになっているんだろうと改めて思ったよ。有名な企業のページやポータルサイトでさえそんな感じ。リンクの概念さえ分からない人に、ここは押せそうな(リンクが貼ってある)ところ、ここはただのテキストって分かるデザインになってない。ルールがバラバラ。色もバラバラ。レイアウトもバラバラ。そんな世界にわざわざうちの母親が電話代を払ってまで飛び込んで行くだろうか、と思うとなんだか途端にくたびれてしまったのだった。少なくとも僕が関与するwebページだけはそういうことが少なくなるようにがんばろうと思った。


昨日、キリンのビアホールに行った。ビアホール初体験だったのでビルの屋上で、バドガールみたいなネェちゃんが、背中にびっしょり汗をかきながら生ぬるいビールと生煮えの枝豆を運んでくるところだと思って勝手に胸をときめかせていたのに、ただの小奇麗なビアレストランだった。お金持ちの誕生日に呼ばれちゃった貧乏な子みたいに内装をきょろきょろ見渡しちゃう。初対面の後輩(http://www.netlaputa.ne.jp/~sim/index.html)の向かいの席に座って名前を紹介し合ったら開口一番「ラヴフール見てます」とか言われてカウンターパンチ。俺はお前のこと何にも知らないのに、何でお前は俺の内面の隅々まで知ってんだ。逆切れする余裕もなく頬をそっと赤らめた。赤らめながら勝負下着だったかどうか思い出したりします。いや、相手は男ですが。感想を聞けないものかと耳をダンボにして待っていたんだけど特にそれ以上の感想はなかったみたい。余計微妙だっつうの。


ビアホールの感想は


・普通に料理のうまい店だった。
・ウェイトレスの一人がどことなく後藤真希似だった。
・やっぱりビールの味はまだわからない。(28才)

そんなとこでしょうか。



「蚊」も「リモココロン」もナマエの語感から想像できるアイディアとしては全然物足りなかった僕としましては、ツレプテクーがゲーム機として動いていない日々が続いているわけで、今後もたぶん全然盛り上がって行きそうに思っていなかったんだけれども、期待しても良さそうなゲームを昨日知った。その名を「ラクガキ王国」(http://www.garakuta-studio.com/index2.html)。自分で書いたラクガキが3次元キャラクターになって活躍するんだよ! 「色とカタチで能力は変化する」って書いてあるから、下手すると「描く」んじゃなくて描いているような感覚で決まったパーツを組み合わせるだけなのでは?という懸念も捨て切れないけれども、一番新しいShadeに入っている「雰囲気で3D化」みたいな機能は、21世紀的に待ってました!な感じだよなぁと思った僕は、このゲームに大きく期待をしたいのです。映像再生機だったプレイステーションが2になって映像生成機として羽ばたきたいはずだったのに、そういう側面で全然活かされていないので、この「ラクガキが3次元キャラクターになって活躍」っていうコンセプトを聞いた瞬間に「それだ!」と思った。というわけで、相当楽しみにしてます。タイトーさん。ジブリ好きも要チェキですよ、と。


ゲームの話しを続けると、先週のファミ通に上半期のソフト売り上げベスト100が載っていて、それを見てショックを受けた。100万本以上の売り上げは2本だけ。5位で53万本、10位でもう35万本。20位だと22万本、50位では10万本を割り込む。システムを使いまわしていない純粋な新作はベスト20の中では2本だけ。(9位ワンピースグランドバトル、20位くるくるくるりん) 続編しか安心して買ってもらえないから作らない(作れない)のか、作らないから売れないのか。ランキングを隅々まで眺めても新しい流れのようなものはさっぱり現れていなくて、むしろキャラクター版権ビジネスのような、内容に関わらず最低限の売り上げが期待できるタイトルが目立った。企画の予測売り上げに対して偉い人が参照できる前例があって、そろばんを気楽に弾けるタイトルにしか予算が下りてないっていう保守的な現状の表われでしょうか。ゲームというのはテクノロジーやインタラクションとして割と最先端っぽい部分が集まっているジャンルのはずなのに、自分達の方から「おもちゃ屋さん」という枠に帰っていくような売り方をしていないか?という点がとてもとてもひっかかった。そうした中では「くるくるくるりん」を20位に「どうぶつの森」を32位に届かせた任天堂の姿勢と価値って言うのはやっぱ大きいと感じた。