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たかなべが、ゲームやそれ以外の関心事を紹介します。

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壁のない壁打ち


ボーナスが出た。いや、他の会社に比べたら出たなんて言えないくらいの額なんで、笑う気も失せましたが。でも使い道の決まってないお金が1円でもあると無駄遣いしちゃうのはどうして? さっそく「星のカービィ64」2580円と「ポケモンスタジアム金銀」(新品)980円を手にしてる自分。どっちも全然要らないのに! だって安かったんだもん!


そんな浮ついた頭の僕ちんに向かって来月の頭までにいいゲームがいくつも出る。「マリオカートアドバンス」「風のクロノア〜夢見る帝国〜」「風来のシレンGB2〜砂漠の魔城〜」「黄金の太陽」。どれも譲れない。お小遣いが2万円の僕としてはいきなり100%のヒットダメージ。でもでもでも! 今すぐにでも欲しいのはそんなんじゃなくて、「タイピングオブザデッド」ならぬ「タイピングオブザデート」(http://www.webbee.net/gamedb/softinfo/tod/)。タイピングでデート? なんだそれ、やりたい! いやーん、ステキすぎ。


日曜日に映画「普通じゃない」がテレビでやってて超感動。ああいう日常と非日常が絡み合ったドダバタ劇って最高だなぁ。僕の5本の指に入るくらいお気に入りでDVDも絶対買うよーってな感じなんですけど、日本語版が出てないんだよね。テレビでやるって聞いて、もう何年ぶりだよっていうビデオ予約とかしちゃったね。前に予約したのはエヴァンゲリオンとかだったので相当昔です。僕は頼りない役をやってる時のユアンマクレガーが好きだ。口を「イー」って形にしながら「アッアッアッ!」って笑う時のあの顔とかこっちまで笑ってしまう。同じダニーボイル監督作品「シャロウグレイブ」も大好きだ。でも頼りない役をやってる時の金城武も好きなので、ユアンマクレガーという俳優よりも「頼りない」って部分に勝手にシンパシーを感じてるだけでしょう。あとキャメロンディアスのわかりやすい美貌もいいよなぁ。「チャーリーズエンジェル」も面白かったし。怒った時も笑った時もどっちも好き。ジャンルで言うと村上龍が好きそうなタイプだ、なんとなく。


自由ヶ丘に行ったついでに青山ブックセンターで「pen」を2冊と岡崎京子特集の「文藝」を買った。「pen」はアレだな。引越ししたことも合って、タヌキチの店感覚で、妄想の中で記事の中の雑貨と一緒に暮らすのを考えるだけでけっこうシアワセ。500円分はよゆーで楽しめる。今月の特集の調理器具なんてさ、俺、料理なんか全然しないけど、ああいう機能のある道具の美しさってもうそれだけでもうフェティッシュっていうか、集めたり、崇めたりしたくなる魅力があるやね。パソコンのCPUや解像度やメモリのことを考える時とは、似ているようで全然違う気がする。道具としてまだ過渡期すぎるからでしょうか。どっちも性能で言うとはっきり目に見える部分でないのに手触りの道具が野蛮な色っぽさがある気がする。良く切れるナイフには切られるかも知れない緊張感も感じるじゃない? 画家が描いた直線の色っぽさとベジェで描いた直線の違いのような? うーん、なんかうまく説明できてる気がしないな。


「文藝」はあまり期待せずに手に取ったんだけど本の厚みの半分が岡崎京子関連の記事だったので、トイレ用に買って置いた。作品がもう増えていかないのだから仕方ないといえば仕方ないのだけど、「リバーズエッジ」を読んだ時の感想のまま、誰の書いた文章の視点も止まっているように見えた。要するに岡崎京子は6年間不在だったってことだけが言葉を紡ぐほどに浮かび上がってくる。どんなに言葉が長けている人だって壁のないところでは壁打ちは出来ないんだなぁと思った。そんだけ。