lovefool

たかなべが、ゲームやそれ以外の関心事を紹介します。

  ラヴフール(www.lovefool.jp) 

リアル・タヌキチの店


自由ヶ丘D&Departmenthttp://www.d-a-m.co.jp/depart/)というこじゃれた古道具のようなお店に行きまして、すごく感動した。何が感動したって「どうぶつの森」のタヌキチの店のそのまんま! リアルタヌキチの店なんだもん! 植物、食器、テーブル、ソファだけじゃなく、小学校で使った牛乳を運ぶときのアルミの籠とか、幼稚園で使っていた椅子とか、小さい本屋さんの外に置いてある絵本のぐるぐる回る黄色い本棚(屋根付き)とか、コカコーラの冷蔵庫、アイスクリームの冷蔵庫、スカイラインと言う車の車種を示すエンブレム用のアルファベット、お酒を買うと付いてくるガラスのおちょことか、半分だけの卓球台がテーブルとして売ってたり、風呂屋の体重計なんかも売ってる。タヌキチの店がそうであるように生活には直接役に立たなくても、そこに居合わせた人のココロがちょっぴり潤いそうなそういう雑貨屋でしたよ。でも危ないのはその絶妙なキュレーション能力。つまんない雑貨も多くあるんだけれども、プラスチック製品なんかは色ごとにきれいに揃えて並べてあったりして、ついつい全体のムードに流されがち。うわー!と思って目を星やハート形にして胸をときめかせても、15分ぐらい経ってみるとそれを構成しているそれぞれの単品は実は全然大したことないってことに気づくこと多々ありです。特にそのムードを良くしているのが店の中全体に澄んだ空気のようにたゆとう音楽。多分spinn寺本君がそばにいたらあとでゆっくり解説してくれそうな種類のアーバンミュージックです。ある意味一番のインテリア。つまり、このお店はスピリッツを学ぶところであって、モノを買うところではないんだなと思った。そのスピリッツにお金を払ってもいいって思いたいぐらい賛成なセンスだったんだけど、僕の薄給じゃどうにもなんねいよってぐらい自由ヶ丘価格でした。あともう一つうれしかったのは、そういうステキなスピリッツがちゃんと商売として成り立っているっていう点です。取りあえず今日の段階でつぶれてないわけだし、お客さんも少なくなかった。僕ね、正直なところ、タヌキチの店っていうのは実在できない夢の雑貨屋だと思ってたんですよ。でもそれが実在して、ゲームみたいに画面の向こう側じゃない場所で「手に触れて」「温度を感じて」「自分の部屋に置いたらどうなるかってことを夢想する」。そんなゲームじゃ絶対無理なハッピーを、大好きなゲームから抜け出したようなそんなお店で体験できて二重にハッピー。いや、一度も体験してないことはゲームで再現されてもつまらないはずだから、よく考えると順序は逆のはずなんだけどね。