lovefool

たかなべが、ゲームやそれ以外の関心事を紹介します。

  ラヴフール(www.lovefool.jp) 

副作用


やっつけ仕事がやっつけられません。こだわるポイントなんか1つずつしかないのになぁ、メインの方に使いたい神経がほとんど割かれてしまって本末転倒です。結果、締め切りばっか伸びてく。


昨日「風のクロノア2」を終えた。何が悪いって訳でもないんだけど、言ってしまうと何も残らない感じがした。笑いも泣きも怒りもしなかった。どっちかっつうと脱力した。それだけ「1」が奇跡的なバランスで完成されていたんだってことだけがわかった。画面の解像度が上がったり、フルポリゴンになってカメラワークがダイナミックになったり、でも操作は2次元の快適さを両立。初心者に広い間口のなだらかな難易度上昇。緻密なアレンジで繰り広げる音楽や、アイテムをちゃんとアイテムと認識させるだけの光や色の演出。ひとつひとつはもうカンペキに近いほどの選択をされているのに、なんか1+1+1+1と順番に足し算をしている様を目の前で説明される感じ。調和していないっつーか、何つーか。しばらく腕組みをして考えるに、これって効率よく作業を分業化した結果、パーツ同士はカンペキに仕上がったんだけど、そのあとの「作ってもらったけど、ここやっぱいらねーや」とか「ここ目立ち過ぎなのでもっと抑え気味に塗りつぶして」とか「ここは次のこの盛り上がりにかぶせる感じで」みたいな、組上がったパーツのミキシングが、そのパーツ単体の完璧さ故に、担当者を説得できなかった結果なんじゃないか?と不安になった。要するにアレっすよ。ギタリストとベーシストとボーカルとドラムがそれぞれ一流だったときに、やっぱり全然別のベクトルのチカラを持ったわがまま親父がひとりいないと、それはテクニックがどうこう以前に音楽にならないという感じなのかも。そしてそれは、ハードの進化の中で、乗算的にテクニックの進化を強いられたゲーム業界が、人数によるたくさんの分業で対応するしかなかったことの副作用。必ずしも企画者がそれを担当しなくたっていいけど、ずばっとひっくり返しまくれる特権を持っている人がいないと、ハイエンドのハードで作っていくのはどんどん厳しくなるはずだよな。アドバンスの方の新作は期待してますぞ。


次に終えるのは「F-ZERO」と「マリオアドバンス」と「ドラクエ5」です。「ドリラー2」は一回でアメリカクリアしたよ。ゲームボーイの「ゼルダ」を早く遊びたいです。あー、温泉行きてぇ。