lovefool

たかなべが、ゲームやそれ以外の関心事を紹介します。

  ラヴフール(www.lovefool.jp) 

ゲーム市場の一区切り


なんだろうね。全然更新する気になりません。忙しいとか面倒くさいとかじゃなくて、フツーに空っぽ。通勤電車の中から見る梅の花のつぼみのまぶしさに目を細める日々。


セガの会長、大川功氏が亡くなられましたね。最近ゲーム業界的に暗いムードが続いている中で、また今日ダメ押しって具合にガックリ来ちまった。今年の始めに赤字の膨らんだセガに対して大川氏が私財800億円を投入したのも記憶に新しいです。周りの先輩は自分の株価の心配とかしてたけど、僕はデスクトップにいっぱい拡がった制作中のゲームの書類を前に、なんか言葉を失ってしまったのだった。「大川氏がいなければセガはもう2度つぶれている」という広報担当の発言も過去にありました。不謹慎な言い方だとは思うけど、任天堂の社長やナムコの社長も同い年ぐらいなんだよね。ゲーム機の世代交代の時期と不景気のどん底が重なっている今だけど、ゲーム市場というものを創生した人たちの時代という区切りでは、そろそろ最初の区切りに来てるのかも知れないですね。これを継いでいく人たちが築く5年後の姿は全く見えない。ゲームと現在呼ばれているモノは一部の人のコアな回顧趣味になってしまうのか、それとも、通信インフラの中の小さな1コンテンツとして取り込まれてしまうのか、玩具として新しい遊びを切り開けるのか‥。僕自身はネットゲーム(=サーバー運営)なんていう企業的な大きさではなく、通信費の要らないケーブルや無線通信などの対話距離におけるネイティブなコミニュケーションツールとして、ゲームを発展させたい感じ。今はその為の準備期間という感じでしょうか。それまでに市場がどうなっているかは、今年と来年ぐらいで完全に決まっちゃいそうだよな、と悩む毎日です。


時間は前後するんだけど、そのニュースを聞くまで「チーズはどこへ消えた」なんか読んでた。子育て日記の斉藤さんが貸してくれたんだけど、タイトルや装丁から感じる予想通り、僕の一番きらいな種類の本だった。形而上(けいじじょう)のお話っつうか、オトナのための寓話とか、やっぱり我慢できない。何にでも置き換えられる例え話で、都合のいいようにそれぞれが誤解して、自分の環境の愚痴を言うための肴になるだけじゃん。こんなのを会社の課題図書とかにしてまとめ買いしているところがいっぱいあるんだって? そんなお金と時間があるなら残業用の食事でも支給しろって。ゆいいつ気に入った点を挙げるとすれば、全部読むのに30分も要らないところでしょうか。そこだけは素晴らしいと思った。