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たかなべが、ゲームやそれ以外の関心事を紹介します。

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夕方のおはスタスペシャルで慎吾ママが謝ってた! これにて一件落着ということで。


大掃除です。自分の部屋にはどうやら広い目の床が隠されていることを知った!とかそんな毎度の事態もさる事ながら、掃除機片手に買って見ないまま溜まっていたDVDを消化。


1)円都(スワロウテイルの本編に特典でついてくるメイキング編):出演者と制作者のインタビュー集という内容なんですが、印象的だったのがえーと照明演出家だかの言葉。「映画って言うのはものすごいヴィジョンを持った天才的な監督ひとりの世界観を再現するように作ると思っている人は多いと思うんだけども、そうじゃなくて、例えばこのイェンタウンなんかは制作者と出演者がそれぞれ監督のイメージを持ち帰って、自分の中で最大限に膨らませて持ち寄ってぶつけ合ったのがこの映画のイェンタウンなんだよね」みたいな奴。まぁかみ砕く作業はどっちにせよ必要で、そんなかでも最大公約数しか作品にはならんだろうよっていう客観的で冷めた気持ちが僕にない訳じゃないんだけれども、まぁ、作品を構成するために必要なスタッフがみんなそんな強い志を持ってくれるなら、監督としてこんな心強い事はないなぁと思います。それこそ最大公約数が公倍数に変わる瞬間なんじゃないかと、夢見がちな目で思うわけですわ。


あと岩井俊二の言葉についての発言も良かった。人間同士の意志の疎通に「言葉」のチカラっていうのを少なからず信じてきてきたんだけど、外国のスタッフと仕事する場合、言葉なんかちっとも役に立たなくて、例えばマッキントッシュのウィンドウなんかはお互い無理なく操作できたりする現実があって、無理して微妙なニュアンスを言葉で伝えようとするより黙っている方が仕事がはかどったりする。そう思ったときに言葉じゃなくてマッキントッシュが出来ちゃうことっていう事実が、なんか自分にとってすごくショックだった、のようなこと。体験に裏打ちされた言葉はありふれていても強いなーと思った。


2)ターンAガンダム11巻:物語の上では「黒歴史」という封印された文明の謎が明らかになっていく下りです。13巻で完結だからクライマックス直前なのかな。ターンAガンダムに蝶々のような羽根が生えて地球の文明を滅ぼす鱗粉を蒔いているっていうような描写があった。最初の頃のストーリー展開からは想像もつかない飛躍が大きすぎて、9巻あたりからなんか置いてけぼり気味なのが寂しいです。ターンXという敵役ロボットが出てきて「Xは逆さまにしたってXじゃんか!」とか言うセリフがあったりして、そんなとこだけ笑ってみたり。


3)フリクリ4巻、5巻:庵野監督をのぞくエヴァンゲリオンのスタッフによる30分売り切りDVDアニメと言うスタンスの全6巻中の4と5です。3巻が異常に盛り下がって、うわー、しんどいなぁって思っていたんだけれども、4、5と続けて面白かったので完結編の6巻までつき合ってみることにした。しっかしわかんないのは不条理を表現する場合、スタッフはどういう言葉やイメージで意思統一を図っているのかと言うことだ。岩井俊二の作品とは違った意味で、作品がいいスタッフに囲まれていることをうらやましく思う。


4)さくや妖怪伝:先輩が「超ダメなんだよー」って言いながら何故かうれしそうな顔で無理矢理貸してくれた日本映画。日本古来の特撮技術と近年のCG合成が出会ったらどうでしょうってとこでしょうか。何となく往年の角川映画のようなたたずまいです。最後に出てくる親玉妖怪が松坂慶子だったりすんのね。変なところで歌い出したりして。深夜にうまいラーメンじゃなくてカップラーメンが食べたいぞっていうような種類の気持ちの時に答える映画だと思います。分析をしてみたら押さえなきゃいけないストーリー的な部品は全部揃っているし、全体的にもがんばっている感じは伝わってくるのに、不思議と効果的に噛み合ってないのでもったいない感じ。あとどう言う人に見せたかったのか、客層もイマイチ見えない。


ポストペットで有名なアーティスト八谷さんがソニービルの前でエアボードの実演をしたんだそうだ。知らなかった。行けば良かったなぁ。ボードと言うには異常にでかいスリッパのようだし、数ミリしか浮かないし、動くのは2〜3メートルの間だし、体重の関係で八谷さん以外乗れないし、ロケットエンジンだからすんげえ騒音だし、1分に1リットルぐらい燃料継ぎ足さないといけないしって、まだまだ困ったところはたくさんたくさんあるけどもさ。いい! すごくいい! こんなのをお金をもらって研究できるポジションって言うのを作れた彼の才能にうっとりだ! いいなー。もちろんバックトゥザフューチャー2に出てくるような薄っぺらくて、ちゃんと浮いてるボードを目指すそうですよ。でも、前NHKでやってた番組ではロケットエンジンの騒音で作った楽器なんです、アレは、とか言っていた気がするので、資金繰りのための詭弁かも知れません。それでもいいや。かっこいい! ホンダのロボットよりも僕にとっては未来だったです。


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