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たかなべが、ゲームやそれ以外の関心事を紹介します。

  ラヴフール(www.lovefool.jp) 


カウントダウンとかした方がいいですか?(子供の頃の僕へ)


i-modeの有料サイト「mailで恋して」が大変人気があると聞いたので、へー、と思って登録してみた。内容としてはコンピューターのキャラクター(女の子)相手に、仮想のメールトモダチごっこを楽しむものらしい。メールは実際のメールボックスに届く、返事を書く時はサイトにアクセスして決められた選択肢の中から感覚に近いのを選ぶ。そしたらまたそれに対応したメールがまた届く、と言った感じのものようです。のようです、と言うのはまだ忙しくて全然遊んでないから。でもちょっとドキッとすることがあった。登録して下さいましてありがとうございます、のような挨拶の後、あと1時間ほどで最初のメールが届きます、しばらくお待ち下さい、のようなのが表示されたので、フツーに仕事をしていたんですよ。で、届いた。「ハジメマシテ、lunaです。今、トモダチと飲んでる最中なのー、盛り上がってるよー」みたいな他愛のない内容。読んで、ふうん、と思って放っておいたんですよ。で、そのまま丸一日忘れていたらまたメールが届きました。同じサイトからのメールだった。開けてみると「昨日メール出したんだけど、ひょっとしたら届いていないのかもしれないと思ってまた送信してみました。だぶって届いていたらゴメンね」って書き出しで「FW:」の転送の形で昨日のメールが来てんのね。ぞぞぞっと来た。プレイヤーは相手がコンピューターであることを知っていてみんな登録していると思うんだけど、ある意味、その向こうに人間相手よりもずっと強い「そのものらしさ」をいつか得られるって信じているはずの人たちで、多分ゲームが上手に「恋愛」じみたものに順調に発展していくことよりも、仮想現実感を得たいんだろうって思っていたんですよ。そう考えた時にコミュニケーションのリアリティっていうのは、コミュニケーションが想像してなかった方向に破綻していく部分(喧嘩や、誤解や、無視とか)に一番現れる訳で、そう言った意味で何も手を打つ前に、その破綻をリアリティの切り口としてみせつけられた僕としては、もう、本物以上にやばいリアリティを感じた。ロールプレイングで毎年世界の危機を救ったりしていることになんの疑問も持たないような鈍感なゲーム好きにでも是非やってもらいたいもんだと思った。ゲームはいつだって最新型のドキドキ発現装置であって欲しいって思う僕からのお願いです。画像もなく、テキストだけでイかせちゃうんだから、そのコストパフォーマンスたるやすごいもんですよ、ホントに。


関西で先行発売していたと言うチョコエッグの新シリーズを会社の先輩に見せてもらう。「日本のペットシリーズ」だって。もうなんつうかそのヌルさが最高。ネコとか犬とかランチウ(金魚)とかさ。並んだところを見てもありがたいんだかありがたくないんだか、全然わかんないところがツボだと思った。久々のぶうこセンスですね、やっぱね。


ソニックチームで有名な中裕司のインタビューを読んだ。

SCEプレステ2にDVDコントローラーをつけるという発表には驚きました。プレステ2がゲーム機でないことを告白したも同然ですからね。ゲームを売ってこその業界で、まだソフトをサービスでつけたほうがよかった。マトリックスが売れても儲けにならないし。自分の首をしめているようなものです。

ゲーム業界は「いちかばちか」の要素が多いうえ7、8億のコストを工面するのが大変です。映画ならば上映後もテレビに流したり、ビデオで発売、レンタルできるなど収益性が高いのです。

しかし、ゲームは1人だけで、映画のように親子で同時に共有していない現実があります。将来は家族でゲームがお茶の間の話題になればいいですね。そうなれば、本物といえるでしょう。例えば家族全員で、ファンタシースターをプレイするようになるならば理想です。

言っていることは多分結構正しくて、ツレプテクー発売前夜ぐらいの僕に聞かせたら手を叩いて共感&大喜びしそうだけれども、2000年12月の僕には届かなかった。と言うのも、遊びに使うお金と時間と言うのはいつの時代も割合的に決まっていて、その中でゲームって言うのは1ジャンルに過ぎないってことに気づいていないんじゃないかって思うからです。あまりにゲームと言うジャンルを狭く捉えすぎているのではないかって気がする。今もてはやされているDVDビデオやインターネット、メール、i-modeコンテンツって言うのは、一歩引いて考えると、普通の人にとっての「ゲーム」なんじゃないかと思うんですよ。言い方を変えれば「楽しい時間潰し」って言うかね。その選択肢は多い方が楽しいに決まっているし、その選択肢を広めるために掛ける投資は少ない方がいいに決まっているじゃないですか。携帯電話と言う生活必需品に「メール」や「i-modeコンテンツ」への選択肢がくっついてくる。ツレプテクーっていうゲーム機の形をしたものに、bitコンテンツやDVDビデオ鑑賞のための選択肢が付いてくる。選べるってことは実際使うかどうかは別にして、新たにそのための物を買うよりずっと効率が良く見えるし、それがもうすでに普及している必需品であればなおさらいいよね。ドリームキャストで安価にテレビ電話って言われるより、未だ形の見えないツレプテクーの様々なbitコンテンツ配信計画の方がウキウキできる気がするし、楽しいゲームが出なくてもその間、TSUTAYAでDVDビデオを借りて暇をつぶすのは、全然困らない、むしろ楽しい。そういうドキドキをソニーは、狭い意味での「ゲーム」というジャンルをうやむやにしているかもしれないけど、広い意味での「ゲーム」と言う市場を水面下なり、ムードでがっちり握りつつあるよなーって感じるのです、最近。ゲームセンターが不振なのって、遊びに対する視点が狭すぎる、あるいは、ゲーム会社が既存の利益にすがりすぎた結果だと思うようになってきました。密度が濃い、充実度の高いテレビゲームを作ればまた報われる日が来るっていう発想は、間違ってはいないとは思うけど、相当厳しい選択なんだろうな。


ところで今一番欲しいセーターは「ザ・テレビジョン」の「ザ」の字のセーター。コマーシャルで奥菜恵が着ているやつね。めっちゃほしいっす。