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たかなべが、ゲームやそれ以外の関心事を紹介します。

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メランコリックの巻


DVDが延期になったからって矢井田瞳を廉価版の林檎とかゆうなよな。

コーデュロイ (Feelコミックス)

コーデュロイ (Feelコミックス)

やまだないとの「コーデュロイ」を読んだ。半分も読まない内に何とも言えない違和感が出てきて、それが読み終わる頃には苦痛になるくらい大きく残った。そこに描かれている、多分かっこいいと思われる主人公の男の描写について。何だろう? 少年誌に出てくる「都合のいい女の子」や「グラビアの扇情的なポーズ」を女の子が見た時にもきっと同じような違和感を感じてるんだろうなって気がした。何となく浅野忠信金城武が出てくる映画とかが好きな娘がありがたがるイメージ。別にそういう世界があったっていいし、僕が関与しなければいいんだろうとも思うんだけど、もう少し差異を埋める為の努力を感じたいっつうかなんつうか。無いものねだりはよくないけど、岡崎京子だったらこんな違和感を感じさせずに、男からも女からも納得できる「関係」を描けるだろうに、そう思うとちょっとメランコリックになったさ。


ラーメン屋で夕飯を食べていたら、テレビで97億円当たった外人のニュースをやっていて、それを一緒に見ていたラーメン屋のおやじが「オレも97億円あったら、君んとこの会社買収しちゃうな、へへ」と言った。隣の席の先輩が「わー、そんなお金をどぶに捨てるようなこと、僕だったらしませんよー」と笑った。おやじは「あ、でも10億円分はどっかの機関とかに寄付だぞ」と、誰かに言い訳するみたいに付け加えた。帰り道「97億円じゃうちの会社買えないよね」って言い合ったけど、僕らの内で誰ひとりとして、97億円がうちの会社のどれくらいを買えるのかもわからなければ、97億円がどのくらいの意味や価値のあるお金かもよくわからないのだった。変なの。


瞬発力と持続力で言うと僕は多分前者なのかなぁと思ったけど、それは言い訳だろうなぁって仕事をしながら思った。「あっ!」って思いついたことをみんなにプレビュー出来るようにするまではフル回転で、キラキラニコニコ動くんだけど、もうラフで手触りを確かめられるモノを手に入れて、一通りみんなに自慢(←わかりやすい)して回ると、途端に情熱が失せてしまう。もう誰がやったって完成するじゃんってポイントまで来ると、放り投げて次の他のことがしたくなる。要するにそれって自分で一つも完成できないってことなので、サラリーマンとして非常に大きな問題なんだけども。思うのはたった数ヶ月×3,4人のプロジェクトでもそんな感じなのに、「ドラクエ」とか「ゼルダの伝説」みたいな数年×50人強って言うようなものっていうのはどうやってモチベーション(それをするための動機付け)を保っていくんだろうか。あるいは「ファイナルファンタジー」や「リッジレーサー」みたいにずっとずっと最先端であり続けなくちゃ行けないシリーズをずっと担当している人とかさ。スタッフ全員がこの世で一番のモノを作ってやるぜ!っていう強い意志を持ち続けて邁進しているか、出来た無数の部品を製品に落とし込む事だけに長けているマネージャーが小さく小さく各パートの秩序を保っているか、ネジを作って決まった日までに隣の人に渡していくと、誰がどう作ってもちゃんと動く乗り物になるっていうようなオートメーション化が確立されているかのどれかだよな。理想は「強い意志」オンリーなんだろうけど、それが数年ともなるとさすがに気持ちがゆがまないはずがないし。数年前にドキドキしたことを保ち続けるって、努力っていうより実際無理だろう、それ。人の一生って多分そんなに長くないぜ?


昨日、載せ忘れた写真を追加したよ。興味がある人は過去フールで。