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たかなべが、ゲームやそれ以外の関心事を紹介します。

  ラヴフール(www.lovefool.jp) 

「自分の首を絞める」


一日空けました。コンビニでロッテのムースポッキーの発売にぶつけるように明治のフランが森イチゴ味を出していたので買った。好奇心っていうのは結果がどうとかより、達せられる瞬間までが一番の喜びなのだな、と思った。例えばパンチラと一緒。見えてしまった時より、今まさに見えそうになる瞬間までが気持ちい。


セガがディスクに焼いたアーケードゲームをゲームセンターに有償で貸し出して、お客様の食いつきがよかったら基板をちゃんと買ってよ、というシステムを始めるんだそうだ。多分自分たちの作っているモノに自信があるからこそ出来ることなんだろうけど、ものすごくやめて欲しい。弱気で保身的な意見だと思ってくれて構わないけど、コナミビートマニアが、新しいインターフェイスごと機械をゲームセンターに買わせて、2ヶ月おきぐらいに曲を追加ないし新曲と入れ替えていくようなシステムを作ってから、ゲーム機の消費サイクルが2倍から3倍以上早くなったように思う。そのシステムはダンスダンスレボリューションやギタージャムやドラムマニアなど、コナミの展開するリズムゲームにはものすごくフィットしていたと思うし、システム自体は画期的かも知れなかったんだけど、間違いなく言えるのはゲームセンター全体の売り上げはこの頃からずーっと右下がりになっているってこと。コナミは一昨年、去年と売り上げを伸ばしたけれども、業界全体はもちろん、当のコナミ自身だって消費型ソフトのサイクルに否応なしに巻き込まれているわけで、結果的には自分で自分たちの市場を狭めてしまったとも言える。


今回のセガが出したこの提案は、売り上げが少ない→ゲームセンターは確実に売れる新機種だけを導入したい→冒険を避けたいので、人気作の続編や安上がりな改造キット(同じゲーム機の入れ物を使ってソフト変更で新しいゲームにすること)しか売れない→売れないものを作っても仕方ないので、開発側も保守的になっていく→売り上げが少ない、という悪循環を「まぁ、まず口にしてみてよ。おいしなかったら、代金はいいから」っていう試食の段階を設けることで打破しようと言う試み。あるいは予約生産にして、少数生産でも売り切って、在庫を一切残さないという販売側のもくろみもあるんでしょうね。


どうなんだろう。結果的に業界の首を絞めるのではないだろうか。今までだって春と秋に幕張やビッグサイトで行われるショーで次のシーズンまでに発売されるゲーム機はそこで試食できたし(地方の人は難しいけど)、反応や前評判はその場にいなくたって、その日のうちにネット上を無数に飛び交う。要するにこのシステムで得をする人がいるとすれば、ショーに行けない環境で、ネットさえろくに回れない、しがない田舎のゲームセンターの店長? よくわからない。そういうのがたくさんいて、ゲーム会社がその販売機会を損失していると考えてるんでしょうか? あともう一つ、予約生産で在庫のリスクが減ったとしよう。でもそれがお店に届くのは試供品がなくなってから2〜3ヶ月後のはず。汎用基板を使ってもひと月以上は掛かるでしょう。そんなタイムラグを挟んでお客さんに失礼じゃないか? 下手したら心ない会社が同じ内容のモノをもっと安く作ってぶつけてくるよ。ムースポッキーは販売中止にしてもおいしいから作ればまた売れたじゃんって文法でしょうか。僕は違うと思います。試供品で得るあぶく銭とそのための制作費(手間)は相殺できないだろうし、実際の所、2週間の試食期間で得られるデータなんて偏りがあるから、あからさまに人気がない時以外ほとんどあてにならないし、あぶく銭の値段でゲームアイディアまで持ち逃げされたらもうサイアクですよ。何にも回収できない。作り損。ディスクを作る手間が増えて、自ら損を売ってるような感じ。悲観的すぎるのかなぁ。何かを自力で打破しようって気持ちは最高に素晴らしいと思うけどね。


家の近所の小さいんだけど、好みの合うレコード屋をひいきしてる。だってスーパーカーの限定アナログボックスを置いてくれるような店だし、それが未だに残っていたりするので、穴場です。灯台モトクロス。昨日は新譜の発売ラッシュだったので、他のでかいレコード屋も無視して行ったのさ。でも肝心の松崎ナオがない! てめー、そりゃどういうことだ!って店員の襟首をつるし上げると「と、取り寄せになります」なんてびくびくしやがった。売り切れましたって言わないって事は、何それ、つまり松崎ナオは売れないって判断って事? でもマリマリのシングルだってあるのにそれ以下かい! こんなにこの店を愛しているのに! かなり釈然としないながらもaikoのシングルとブランキーの最後のライブのDVDを買う。よく考えると、もう食費はおろか、通勤定期代にまで食い込んでるんだけど、えーと、多分気のせい。うん。感想は明日にでもまた話すけど、ブランキーは映像も演奏も冴えなかったけど奏でる音が寂しげで泣けた。aikoのシングルは相変わらずマイペースと言ったところでしょうか。


宇多田ヒカルのページに載っていたセーラー服姿が微笑ましかった。楽屋オチみたいのって好きじゃないんだけど、見ていて知り合いを見るようにうれしくなった。何かを装っていない彼女の姿勢に秘密があると思う。


明日はゲームショーに行くでショー。マッキは風邪引いて辛そうでした。