lovefool

たかなべが、ゲームやそれ以外の関心事を紹介します。

  ラヴフール(www.lovefool.jp) 

キュレーション


しかしどうよ、石坂浩二水戸黄門ってどうなのよ。ミスマッチを通り越して僕的には納豆クレープ? いや、見ないからどっちでもいいんだけどさ、最近わかんないことだらけじゃない? 例えば、セブンイレブンのCMでYOSHIKIは何でビキニの外人女性と抱き合ってんですかね。しかもモニタリングされてるし。切って貼ったみたいな「始まるわ」って吹き替えもその意味も全然分かりません。で、僕が想像したあのCM制作の経緯3案。


a)社長の娘がYOSHIKIのファンだった。
b)有名人を起用した豪華でスキャンダラスなCMってとこまでは全体会議で一致したが、重役の中に親戚がいるというYOSHIKIに検討もなく決定。
c)ローソンがKONISHIKIを起用したので、ローマ字対決。


多分aかbだけど、cだったらセブンイレブンが好きになる。


わからないのは他にもある。例えば大人気のドラクエ7の発売に合わせて、どーんとツレプテクーの本体も買っちゃった人って多分全国に何万人かいると思うのよ。でもツレプテクーの本体に付いているメモリーカード(ゲームの記録を残すしおりのようなもの)にはドラクエの記録は残せないんだよね。プレステ1規格のソフトはプレステ1用のメモリーカードじゃないとダメなの、ソフトは動くのに! 夜中にセーブできなくて呆然としているヤングサラリメンや若夫婦がきっとわんさかいるはず。もうゲームショップが開く時間まで無理無理に徹夜プレイしちゃったりなんかしてね。しかもツレプテクーでプレイするとなんでか止まってしまったりするらしいのね。読み込みを早くする機能も、テクスチャーを補完する機能も使っちゃダメだってさ。4万近くはたいた結果がコレでは浮かばれないよねぇ。


延期になっていたドリームキャストのテレビ電話システムがやっと発表になった。ドリームキャストは発売当時、iMacとの比較広告を打って、iMacは178,000円も掛かるけど、ドリームキャストなら3万円(当時)でインターネット出来ちゃうんだよって売りだった。ほう、なるほど。で、テレビ電話。これ14800円。あとインターネット重視だったら、キーボードとマウスとインターネット入門本が一緒になったセットが7800円。ゲームの記録ややブックマークを記憶するビジュアルメモリが2500円、これすぐに足りなくなるので2、3個いるのね。それに今や必須アイテムの振動パックがまた2000円程度。で、ゲームが1本5,800円。ん? 気が付くと5万を平気で超えてるじゃん。一方iMacは今や98,000円まで下がってんのね。選択肢としては結構微妙だよなぁ。 


会社の先輩が面白い話しをしていた。村上隆っていう現代美術家がいて、彼は日本独特なオタク文化をアートの文脈に組み込んでいこうと奮闘しているんですが、彼の姿勢で変わっているのは、自分の手で作品を作らないのね。等身大美少女フィギュアを作る場合、名のある原形師にお願いするんです。それでできたものが自分の作品って言うのはおかしいというのが、先輩の主張。「例えば、アフリカの原住民が作ったものを、この手法がプリミティブでおもしろいって並べて、それで自分の作品だって言って入場料を取る人みたいじゃん」。ふーむ、なるほど。でもどうなんだろう。例えば僕のなじみ深い工業デザインの分野だと、人の手を煩わさずに「作品」と呼べるものを目に見える形にするのは難しい、つうか多分不可能。ただ村上隆的な姿勢が作家的かというとそれもまた疑問。で、考えたんだけど、それはキュレーションという作業なのでは?と思った。キュレーターっていう職業があるんですわ。メインの仕事は展覧会のプロデューサーなのかなぁ。つまりはあるテーマを持って、事柄をわかりやすく配置して見せる技術。かっこいい本屋とかレコード屋とか使いやすい辞典のような。作家性やクリエイトの部分を主張をしているなら語弊があるけど、それはそれでやっぱりステキ才能なのでは?と思った。モノや手法が溢れている現在は、ゼロから1を生み出すよりその混濁の中にシンプルな関係性を見つけてあげることが、むしろ普通のクリエイションになりつつあるのかも。例えばリンク集だけのページとかさ。