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たかなべが、ゲームやそれ以外の関心事を紹介します。

  ラヴフール(www.lovefool.jp) 

デスクパック


同じ職場にかなり強烈なキャラクターの先輩(女性)がいまして、テンガロンハットやマイクロミニや金髪のカーリーなヅラなんかで普通に会社に来ちゃう人なんですけど、その先輩がめでたく結婚されまして、2次会に先週お呼ばれしました。これがまたショー仕立てですごかった。まず悪魔の結婚式かっつう黒いドレスで現れて場内をわかす。お色直し中の息抜きに二人の生い立ちをスライドで始めたと思ったら、馴れ初めのシーンが突然ヤッターマンの寸劇に切り替わったりする。彼女はボヤッキーとトンズラ役を引き連れ、むちゃくちゃ違和感のないドロンジョ様の姿で登場、悪を阻止するために現れたヤッターマン1号(旦那)の活躍ぶりに惚れてしまうって筋になっていたり、昨日デザインして印刷したばかりのTシャツを着てバンド演奏をやったり(椎名林檎やB'zやラルクなど曲調が複雑なのばっかり!)、かと思えば真っ赤なインドネシア風ドレスで7人が現れて、同じメンバーでばっちり振り付けもマスターした「ハッピーサマーウェディング」(モーニング娘。)を披露したり(あのカット割りの多いビデオでよく覚えられるなぁ、感心)と、もう2時間が短く思えて仕方のないボリュームだったですわ。おもてなしの姿勢がステキだった。


今日明日は休日出勤。毎日転がり込んでくる雑務の量が増えてきて明らかに本業が手に負えなくなってきたので、自分の仕事に少しでも集中できるよう休みに出てみた。まぁ、家にいると考えなくていいことを考えて、悲しい気持ちになるのが嫌で、どうせなら生産性のあることに没頭したいって言う気持ちもあった。意味なく机の上のパソコンのレイアウト替えとかしちゃってね。パーテーションにスピッツのポスターまで貼っちゃったりなんかして。強制リフレッシュ。後輩と夕飯を食べに近所の定食屋に出かけたら、そこがまた面白かった。なんか酔っぱらった主人がお客が入ってきたことに驚いて席を立った。「あ、リモコン、好きなのに回していいですから」。そう言って、テレビのリモコンをまだ席にも着いていないのに渡してくる。そして頼んでないのに今日のスポーツ新聞も慌てて持ってきてくれる。ここんちのお父さんか、オレは。で料理を頼むと焼き魚なのに「あ、大根下ろしは今すぐ持ってくるから待っててね」とか料理を出してから言わたり「お兄さん達、アレかい? パソコンとかの仕事かい」って聞くから、あながち遠くもないと思い「そうです」と言えば「おじさんの会社もね、パソコンで出先から仕事するようになるってんで、来週で事務所がなくなっちゃったんだよ」とか一方的に身の上話を始める。「もうね、パソコンがあればね、会社に行かなくても出先でこうパカパカって打ったのが、送れちゃうんだって。すごいよねぇ、会社いらないんだって、そう言う時代なんだねぇ」。何となく相づちが打ちにくいので「それってこういうノートブックパソコンとかで、繋ぐんですよねぇ?」とどうでもいいことを言うと「いや、ノートじゃなくて、ほら、デスクパックっていうの? こんなんだよ」(何故かでかい箱っぽい形のジェスチャー、持ち歩けないじゃん!)。「あー、デスクパック」(面白いのでもうそのまんま)。「便利な時代だよね」。「ですよねー」。どうやら話を聞いているとその人は店の主人でも何でもないのだった。多分知り合いとかそんな感じ。ビールを飲みつつ、調理のおばさんの手数が足りないので、料理の盛りつけとか慣れない手つきで手伝う。盛られたご飯なんて、下手したら3膳近くないか?っていう異常なボリュームだったりする。これだけでも相当苦しいのに、挙げ句の果てに「食べ物足りてる?」とか言って、酒の肴用に自分で焼いたヒラメを手づかみでこっちに渡そうとしてくる。いや、好意はうれしいんだけど、定食屋で「食べ物足りてる?」って面白すぎないか? 勝手に一品足してるし!


夜にガラス工芸家のヨシカさんから電話があった。彼女は今、実家のガレージを改装して、ガラスの工房(窯)を作っている。「なんかいい名前ないかなぁ」との話しだったので、「ヨシカ」という名前が入りつつ「ガラス」とか「窯」とか「工房」の意味のある単語とくっついていて、しかも全部で4文字ぐらいの感じにしたい! 響きだけで言えば「ココリコ」とか「ドングリ」みたいに、小さくて自然の温かみを感じるコロコロしたイメージの!とかものすごく感覚的に勝手なことを言ってみる。でも話を聞いていくとそれなりにフィーリングは合っていたようで、英語とか横文字のかっこつけた感じにはしたくないんだそうだ。ははーん、要するにあれね、ぶうこ系ね。それでは英語じゃない外国語で「ガラス」「窯」「工房」に当たる単語を調べて、響きがおもしろくかわいいものと「ヨシカ」をうまく組み合わせてみてはどうかと言ってみた。例えば広東語とか、ロシア語とかね。そういうのを想像していく内に、なんか自分の匂いだけで成立している場所を持とうとしているヨシカさんがどんどんうらやましくなってきた。ものづくり屋さんとは言え、僕なんか思いきりサラリーマンですからね、あらかじめ匂いつけられまくり。0からじゃないスタート。名刺とか看板とかに自分の気に入った名前のロゴとか入れるのは楽しいだろうな。場所を持つっていうのは触れるホームページみたいなものかなぁ。窯が出来たら岡山まで遊びに行かせてもらおうと思った。あと、工房の名前は随時募集中なので、お?ってなんか思いついた人は僕の掲示板なり、ヨシカさんの所なりどんどんアクセスしちゃってください。よろしくね。