lovefool

たかなべが、ゲームやそれ以外の関心事を紹介します。

  ラヴフール(www.lovefool.jp) 

オレンジだらけ


リターンド・メイル:ユーザー・アンノウウンと言って返ってきたメールを眺めた。おいおいオレのパソコンのくせに知らないってどういうことだよ。あーでも一年か、忘れられても無理もないのかもしれない。ひとこと言いたかっただけなのにな。相手のそばにさえ届かない気持ちって、せつねーな。でももう結婚して4年目かぁと指折り数えて、時間ってすげえなぁって思わず溜め息。山積みの仕事を終えて、とぼとぼ夜道を歩いていてふと思い出した。あ、電話番号知ってたや! たどたどしくボタンを押していく。‥繋がった。「はい」。彼女はすっかり奥さんの声になっていた。それは僕をとても緊張させた。「えーと、27才おめでとう」。彼女は笑ってありがとうと言った。聞き覚えのある笑い声だった。今はフリーのデザイナーになったことを教えてくれた。ほんの数十秒のやりとり。いや、実際はもっと短かったんだろう。電話を切っていつもの電車に乗った。何でか、電話を鞄の中にしまえなかった。


甘酸っぱい気持ちはさておき、いつものラヴフールへ戻ります。子供の科学って本、今もあるんですかねぇ。あれって昔の子供の方が買っている人多いんじゃないかってずっと思っていたんですけど、そう言うニーズに応えた「大人の科学」がついに発売ですよ。もうヒトゲノム解析も、ナノマシーンの制作もこれ一冊でばっちりです。っつうか3000円の雑誌ってちょっと高くないか? いくら工作主体でオトナ向けとは言え。


会社の先輩が通勤用に折り畳み自転車が欲しいと言うので、それなら駅のポスターでおなじみのwillプロジェクトの自転車はどうだろうって紹介したら、見ている内に本人より僕の方が欲しくなってしまった。車に積める中途半端ビークルとして、キックボードがもう恥ずかしくて乗りにくい今、折り畳み自転車の持つ半端な実用性がなんとなく贅沢でお洒落かも。贅沢って、ラヴチェアとか、間接照明とか、オープンカーみたいに価値のほとんどを実用性以外の魅力に見いだしているものだと思うので、無駄に12色あったりしてそれがしかも誕生石に対応しているこの自転車はなかなかいいところをついた無駄(贅沢)具合だと思うのだった。買うとしたらもちろんオレンジ色。でもベージュとかで無印良品っぽい無難さで責めるのも捨てがたい。フォルムが特徴的だから色は地味なぐらいの方がデザインが生きるのかも。


色が多いと言えば、ナイキの新しい靴もすごいよね。カラーバリエーションがとにかく多い分、サイズがTシャツみたいに4通りという新設計で、これで色が増えても在庫のだぶつきがおさえられるって販売の人を説得したんだろうなぁと、いやらしい企画屋的な発想などひとつ。デザインとして新しい!とか特別かっこいいと思えないんだけど(わかる人にはちゃんと説明して欲しいくらいホントにわからない)オレンジ色の靴ってあんまり見かけないので、気が付いたらやっぱり買ってしまいそうな気がします。なんだか身の回り中オレンジだらけです。