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たかなべが、ゲームやそれ以外の関心事を紹介します。

  ラヴフール(www.lovefool.jp) 

生きるのに必要だから

takanabe2000-07-05



お久しぶり。部屋を空けてました。昨日、雷が横浜のビルにガンガン落ちていたので、窓がある会議室に駆けていって、真っ暗にしてみんなで鑑賞。雷を眺めながらだったらソフトクリームがおいしいよっていうけいこさんのアドバイスを思い出してちょっと舌なめずりしながら、夕立って花火大会よりか、夏らしいかもって思った。


徹夜して仕上げた企画が突然ダメ出しをもらって、朝、呆然。苦労の量と商品価値は必ずしも比例しないのは当然の話し。でも愛着となると別もんだから困りもの。また、簡単そうな仕組みに見える誰かの傑作ほど、あらゆる変化球を投げきった後の素直な一球だったりするんだよなぁ。もう一度「したい」と思ったときの原動力まで分解して、全部空に放り投げてみて、一番の直線距離とエロチックな曲線で繋ぎなおしてみよう。


大事な会議さえ途中で投げ出して、スーパーカーの演奏を1年ぶりに聴いた。毎度のことだけど自然に涙がこぼれた。単純に演奏がうまくなっていたのもある。リズムを刻む3人がすごくしっかりしたお陰で、ナカコウのはなもげら英語詞や、掻き鳴らすギターがものすごく伸びやかに聴こえるし、あるテーマに沿って並べられるだけの曲のレパートリーが揃ったって言うのもある。でも大事なのはそんなことじゃなくて、僕がその年頃に欲しかったものを全部オンタイムで手に入れている人が、自分の前で「表現」していること自体に涙がこぼれる。「届いてるよ!」って全身が叫びそうになる。「もっと受け止めたい」って体がざわざわして、その欲求に答えられない矛盾が涙腺から溢れ出る。デビューアルバムからは一曲も演奏しなかったし、一番よかった曲は仮歌のままの新曲だった。前のシングル「Fairway」のあのオリジナリティ溢れるポップ感を、さらに突き進めたような、まだ誰も聴かせてくれたことのない音、音、音。水琴窟のようなギター、疾走感のあるリズム、メリハリのある展開。またしても新境地。いったいいくつあるんだナカコウの引き出し。あーもう一生ついてく、嫌って言われてもついてく。約束する。1万円もするアナログボックスセットだって迷わず購入。しかもこれ特典とかボーナス曲とか一切なし。媚びなくたって、僕は買うのさ。生きるのに必要だから。