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たかなべが、ゲームやそれ以外の関心事を紹介します。

  ラヴフール(www.lovefool.jp) 

現実と仮想の境目に見分けがつかない時代


エアコンが壊れたままの部屋からこんにちは。ジャンバー着て寝るのにも慣れてきました。息も余裕で白いしな。毎日寒さで4時には目が覚めるので寝不足です。通勤電車の椅子の温かさに、持ってるポケモン(銀)も手から落としてしまうぐらい眠い。


ところでそろそろ1900年代もあと30日と言った今日、妹の誕生日だと言うことに気がついたよ。24歳? おー、すっかり大人ですね。コイビトとかいるんでしょうか。ようわからんけど。っつうか母はその年にすでに子供二人できてたね。考えてみればすごいことです。僕も今度の月曜日には年が一つ増えますけれども、家庭とか子供とかいらないやって未だに思ってしまう。そのうちそういう気持ちになるだろうと二十歳ぐらいから思っていたけど、年々「どうでもいい」って気持ちばっか増えてる。たんぽぽの綿毛とか根無し草のようだ。ふらふらしっぱなし。


誕生日を迎えるにあたって「26歳の一年はどうでしたか?」と聞かれる。今年は人生を左右する大きなトラブルがいくつもあった。でも今日もおんなじ地面に立てているのはみんなのお陰だよ。って文字にすると駄目な弾き語りみたいでムカつきますけど、そういうことにちゃんと気づけた年だった。それ以外はホント幸せいっぱい。運命の出会いとか、広い意味で愛されたり頼られたりしていることを実感できた年だった。純粋な意味での独り言がこの世に存在しないように、人はひとりじゃ生きていけないの。頼るのも頼られるのも割とオトナチックに理解。まさしくラヴフール


ところで2000年ムードも騒がしいこの頃ですが、時代の数歩先の角を曲がってみんなを待っていたい僕としては、3000年のことなんかを考えていきたいわけ。3000年はいいぞー。だいたい地球に人間がいるのかすらよくわかりません。昨日コンビニで立ち読みしたら100年前の日本の写真が載っていて、まだ着物にちょんまげだったね。自動車って便利らしいぞ、とか、2000年までに空は飛べるのかなー、とか、世界中の出来事がその日のうちにわかるようになるらしいよ、とか、そのうち動物とも話せるだろう、とか、天気を思い通りに変えたいね、とかっていう夢もあった。


そっからインターネットや携帯電話や.mp3のウォークマンゲームボーイカラープレイステーション2、たくさんの音楽ジャンルや、山姥みたいなメイクの若い女の子までが100年なわけですから、もうほんと想像の範疇を越えてて最高。その10倍先の3000年がつまらないはずがないもんね。


計算で出せるだけの未来を並べるだけでもかなり楽しいよ。例えば漫画「こちら葛飾区亀有公演前派出所」の単行本は年に4冊出ているので、2000年を120巻でスタートしたとしたら4120巻になってるはずだし、モーニング娘は2年間で三人入って、一人減って、二人増えたので、3000年には2008人だし、「ファイナルファンタジー」はほぼ毎年新作が出てるから1010作目、プレイステーションは5年ごとに新しいチップになって4倍賢くなっているので3000年の「プレイステーション202」は102400ビットです、同じだけの数字を32ビットのチップを並べて計算させようとするセガは3200個おんなじチップをつめこまないといけないな。よくわかんないけど。


あとJRの初乗りの運賃とか、郵便番号や電話番号が何桁になってるかとか、女の子のミニスカートはついに股上に到達しているのかとか、ブーツの厚底が何メートルなのかも気になります。


多分、僕が思うに「物理的な移動」「普通に食べる食事」以外は、もう現実と仮想の境目に見分けがつかない時代になってんじゃないか? プロジェクターの中に住んでて、瞬時に海外旅行できた風な体験とか、自分の好きなお店だけを数珠つなぎにした買い物とか、あるいは決まりきった経験の圧縮体験とかね。演奏者を前にしないと聞けなかった音楽が、現在普通にみんなのポケットからヘッドフォンに溢れてくるように、理想を生成する空間みたいなものを今のテレビみたいな普及率で持っているか、あるいは目に見えるほとんどのものがそれでできてるに違いない。「昨日の渋谷、1800年代のアメリカ風だったんだってー」とか、「こないだの恋愛映画、バイオレンスフィルターを足して見てみたら案外おもしろかったよ」とかさ。今より溢れる情報を、的確につかんで、更に組み合わせてリミックスしていくようなことのセンスを問われるのは、もう全然未来のこととは言えないあたりまえのことだよね。