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たかなべが、ゲームやそれ以外の関心事を紹介します。

  ラヴフール(www.lovefool.jp) 

30000


はてさて、これを読んでるあなたあたりで30000カウント突破でしょうか。予定日よりヒトツキほど早かったけど、ありがたいことです。誰かお祝いして下さい。いや、気持ちじゃなくて飯とかで。むしろ罰ゲームだと思って。


で、話は変わって、みなさんもおなじみガラス工芸家の寺島淑華(ヨシカ)さんが、ガラスの展覧会のコンペに入賞されたそうで、上京していた本人の案内のもと、新宿小田急デパートに出向いてきましたよ。


僕はガラスやクラフトの専門家ではないんで、細かい技術的なことはちょっとアレですが、平均的なレベルがかなり高めの展覧会だったね。いろんな手法のいろんな展開の作品がほとんど偏りなく並んでいる感じ。何よりすごいのはやっぱ淑華さん。だってさぁ、50人くらいいる中で20台の人って5人くらいしかいないんだよ。なんかもうみんな「センセイ」とか呼ばれちゃっている大御所ばかりで、「ホントにこの作品をこのじいさまが作ったの??」って訊ねたら「いや、もうそう言う人は自分で作らないで、弟子とかに作らせてる」だって。でも待てよ? 工業デザインや、商用のクラフト作品ならともかく、一点モノってところが割と重要であるはずの工芸に於いて、自分の手を下さないってのはアリなのか? 僕の気持ち的にはもちろんナシ。でもファッションデザイナーはドローイングと裁断なんかは完全に別の人がやったりもしている。微妙っちゃ、微妙。


よりどりみどりな作品の間をたらたらと歩きながら、最後の作品を見てからまた振り返って戻ってみた。だんだん目が慣れてきて、手数で見せようとしているモノや、技術に頼りすぎて肝心の言いたいことの中身がしょぼいモノや、ホントにガラスでやるのが一番よかったのか?って疑問なモノ、どっかで見たようなアレに近いモノは目に入らなくなった。するとアーレ不思議。一見、量感が小さくて、はれの舞台ではちょっと控えめ過ぎちゃったかもしんない淑華さんの作品は思いきり僕の心のベストテン第三位までに確実にランクインしているのだった。いや、そりゃ信じてたけどさ、割と評価とか情に流されずにめっちゃシビアな僕なのだった。


まとめると、今回の展覧会の傾向として、「通常のガラスの作品」や「一般的な技法」に対し、より新しさを求める「反体制的」な作品が多く(それはそれでとても前向きなこと)、球種で言うと変化球が多い中で、淑華さんやその他のわずかな人の等身大のシンプルなメッセージがいつもより余計にココロにすとんって届いたんだってな感じ。


展覧会を見たあとは二人仲良く麦とろ飯をもりもり食べてお腹いっぱいになりました。おみやげに豪華な図録までもらっちゃったので、興味がある人には見せてあげます。淑華さんのこれからの活躍にも期待大です。展覧会は19日まで新宿小田急デパート本館11階にてやっております。それではまた。