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たかなべが、ゲームやそれ以外の関心事を紹介します。

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松崎ナオ、インストア・ライヴ

takanabe1999-09-08



8月28日に行われた松崎ナオ、インストア・ライヴ(タワーレコーズ渋谷店)を見てきました。シングルを買わなくてももらえちゃうって言うチケット(いいんですか?)で、ラジオの公開録音だったらしいんだけど、なんか盛りだくさんだったよ。


MCに紹介されて現れた彼女はいつもと違うくりんくりんのかわいいパーマを掛けていて、ライヴ以外でステージに立っていることにひどく緊張して、変なテンションでへらへら笑いながらも、耳まで真っ赤に染めていました。うすた京介の「武士沢レシーブ」のギャグの寒さにはまっている話し、新曲「雨待人模様」には今までの流れとは違う変化を感じるけど、それは私生活に具体的な変化があったからなのか、と言う問いに「道ですごく綺麗な石を拾ったから」(めちゃくちゃ本気)って答えたりね、そんなつかみどころのない困ったちゃんトークでした。(いつものことか)


ところがライヴになれば人が変わったかのように光を強く放つ。目が何か戦闘モードってな具合にぎらぎらし始めて、まるでファイティング・ポーズみたいな仕草で前後カラダを揺らしてにリズムを取る。今までまとまらなかった彼女の気持ちが轟音と美しいメロディの中で加速度的に何かのカタチを表し始める。それに圧倒される。みんな瞬きもできずに公開録音だってのに声援も忘れて、棒立ちになってしまう。


えーと選曲。


1)鳥が飛ぶ意識
2)春の中で
3)白いよ
4)雨待人模様
5)電球
6)TRUE COLORS


の確か6曲。編成はドラムパッドとギターの3人。アコースティックライヴって話しだったんで、いつものバンド編成とは違ったところで彼女のシンプルで美しいメロディを堪能できるかなと思ったんだけど、違ったね。凶暴なくらい破壊的で美しいロックだった。


ライヴの度にアレンジは原曲を犯すぐらいに深く入り組んでいる。歌い出してもその曲が何だったか思い出せないくらい。溢れる音のイメージの中でそれが記憶と繋がる瞬間がものすごく気持ちがいい。思い出せなかった昨日の夢を全部思い出したみたいな。


アコースティックっていう定義がよくわかんないんだけど、ギターもドラムも電気を使ったものだったし、バックのオケも部分的にテープを起こしてあったりしてちょっと微妙なところもあった。まぁ、めちゃくちゃかっこよかったから定義なんかどうでもいいんだけど。来月から始まるライヴにはこの編成でくらしい。シングルでの実験的なアプローチ(カップリングがスウェーデン系ってくらい明るい)も含めて、これからの彼女が蒔く種を近い将来を収穫していく季節(アルバム)が結構期待かなと思えたよ。また会いましょう。