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たかなべが、ゲームやそれ以外の関心事を紹介します。

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アウトプット


はーい。ちょっといいかぁ。センセの話し聞けー。ほら後ろー。一度しか言わないぞー。今日はね、なんかずごいことで人に認められちゃう方法をずばり教えちゃいますよ。


その1:誰よりも詳しいこと、知らないことを誰にでもわかる言葉で楽しく伝える。
その2:誰もが知っていることを、誰も知らない視点や言葉で新しく感じさせる。


例がないと説得力がないのでちょっと解説。「その1」は自分の経験や趣味を生かして、その筋のマニアやオタクにとどまらないポップ化の扉を開けようって言う姿勢。みんながそんなに詳しくないことをそこら辺のおばさんにでもわかる表現に置き換えるってことだわね。例えば宇多田ヒカルとR&Bのような関係。R&Bなんて言葉を知らなくたって、自然に体が動いたり、口ずさんじゃったりね。


「その2」は既成概念を壊すという姿勢。あまりに身の回りに溢れているが故に、勝手に当たり前と言うことになっているものの在り方を、もう一度ばらばらにして疑ってみる。そんで必要なものだけで再構成したら、構成要素はありふれていても、それは既に世紀の大発明かもってこと。例えば、iMac。白くないってこと以外そんなに今までのパソコンと変わりないのに、なんかすごくお洒落で便利そうに見えちゃったりね。切り口の魔力ですよ。


たまたま例が派手なんで「そんなのできねーよ」と言われるかも知れないけど、ホームページを作るぐらいのやる気があれば、きっかけは無限にある気がすんのね。稼業のことを専門用語抜きで丁寧に説明してあげれば、あなたにはそれほどおもしろくなくとも、一般的におもしろいことのひとつやふたつあるだろう。経験談の中から普遍的なことわざでも導き出せたらもうこっちのもの。例えそれがどこかで聞いた安っぽい言葉だとしてもみんなには経験に裏打ちされた輝かしい言葉に見えることでしょう。


また出産や失恋や便秘やセックスや毎日食べている食事について、あなただけの視点や言葉で書けば、どんなに脱線していってもテーマが普遍的なので大抵の人には共感できるだろう。この場合は説明よりも脱線ぶりが表現として重要。


つまりは入り口の狭いものを広く入りやすくしてあげるのか、あらかじめ広すぎるものから他にどこにもない異世界へと連れてってあげるのかっていう二択だということですな。それを意識するかしないかで、自分から出ていく「アウトプット」は確実にピントが絞れてくると思うよ。