lovefool

たかなべが、ゲームやそれ以外の関心事を紹介します。

  ラヴフール(www.lovefool.jp) 

海に投げ続ける石。


メールの返事をなかなか書かなくなってしまった。昔は毎日書いてたのに。仕事がかなり忙しいのはあるけど、そんなのただのいいわけ。だってホームページはほとんど毎日更新してるもんね。手紙の何倍も手間をかけて。


インターネットに繋がったばかりの頃は、距離のない世界の顔のない友人達っていうスタンスが新鮮で、気がついたら週に50人くらいを相手にメール交換なんかをしてた時期もあった。でも、そんなふうに気持ちの拡大大量生産をしている内になんかココロがすり減ってきて、単純に体力が続かなくなってきたんだわね。


それに相手のはっきりしない手紙ってどんなに長くても心を打たない。対岸の火事を見るように遠くのどこかで起こったらしい事実をただ呆然とふーんって思うくらい。暇つぶしにはなっても、そんなのワイドショーとかとなんら変わらない。それが不毛で悲しい感じがしてならないんだ。


で、何が言いたいかって言うと、ホームページはその辺がアバウトと言うか、あらかじめ会ったことない人を前提にしているから気が楽でいいなぁと言うこと。僕や僕の言うことに興味がある人が、興味のあることだけを勝手にのぞいて通り過ぎてゆく感じ。日常のちょっとした余り時間を僕にちぎって分けてくれる感じ。買い物のついでに見つけた小さな雑貨屋のような。その気の迷いにも似たひとときの素敵な時間こそが、ふつうのコミュニケーションの始まりって気がするね。誰も傷つかないし、僕も幸せだし。そのときの浮ついた気持ちをいかに豊かで実りのあるものにするかが、僕のサービスで、ここのスタンスなんだっていつも思っている。と言っても何の役にも立たない小物の位置を昨日と変えて見栄えをよくしたりとかその程度だけど。


そん中で出会う人達をこれからとても大事にしていきたいなぁと思うのです。書き込みとかね、そういう日々の生活のリズムや土地土地の季節感みたいなものが感じられて、書いてある内容云々よりとにかくまずうれしい。結局はメールも同じことを書いてくれてるはずなんだけどなぁ。なんでだろう。


誤解しないで欲しいのはホームページを誉めて欲しいって話しじゃないですよ。お互いの好きな時間の重なりみたいなものを、もっと気楽に交換したいなぁということ。そのタイムラグの少なさが、僕の感じるインターネットの一番すごいとこだと思うわけ。実際、向かい合いたくなった人とは僕は個人的に会い行ったりしてるしね。その中でかけがえのない友達になった人も何人かはいるよ。


つまり僕は毎日海に向かって石を投げ続けるから、たまたま近くを歩いてたりして気が向いたら声でもかけてよ、ぐらいの感じだなぁ。思うことあれば、座り込んで長い長い話し(メール)もいいよね。そんときはばっちり返事書きます。つーことで。