- 出版社/メーカー: エイベックス・ピクチャーズ
- 発売日: 2006/02/22
- メディア: DVD
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DVDで「ある朝スウプは」を見ました。モラトリアムだったり、ディスコミュニケーションだったりと僕の皮被り感覚を存分に満たしてくれるぴあフィルムフェスティバルの大賞作品。同棲したカップルの男のほうがなんかノイローゼ気味でしかも新興宗教にはまるっていう話だ。多分僕は物語に色がない役者を使ってもらうのが好きで、この話もテレビで見たことがない人たちが演じているせいもあり、その人自身のドラマとしてくっきり認識できた。人は誰しも不完全で、それを補いながら生きて行く。すべてを分かり合うことはできないにせよ、そうなりたいと思い続けて行くことが僕は尊いと考えていて、この物語もそこに焦点が当たっている。最後の朝食を二人で食べるラストシーンは、切なくて美しくて涙が出た。ってかこの女の人いいわー。時々挿入されるトリッキーすぎる構図は狙いすぎててちょっと外したかも。何がすげーってスウプっぽいスウプが最後まで出てこなかったのが意味不明ですごい。73点。