lovefool

たかなべが、ゲームやそれ以外の関心事を紹介します。

  ラヴフール(www.lovefool.jp) 

1000万円、プロ

takanabe2004-06-30



タニタの1000万円のコンペ、応募したよ! 2点! うーん、眠い! 
世界中のデザイナーは明日必着の締め切りを頭の中からきれいさっぱり忘れ
てしまうがいいよ。万が一すでに出してしまった人は、宛先を書き間違って
締め切り後に返送されることを心からお祈りします。発表は10月だって。
すげー先過ぎる…。今から釘を刺しておくけど「残念ながら今回は大賞に値
する作品がありませんでした」とかもう絶対許さないから。というか俺以外
のデザインを優勝させること自体許さないから。ちゃんと言っといたから
ね。じゃ!寝るから。ぐー。


「最低のときのクオリティ」


ボスがモノヅクリの鍛錬として「日記でもいいから毎日文章を書いたりする
といい」とみんなに言っていた。たかなべ家は変わった家庭で、子供の頃、
勉強をしなくていい代わりに、日記を毎日つけて親に見せるという習慣があ
った。楽しい日はもちろん、悲しい日も、何もない日も何かをひねり出して
文章にまとめる。僕が文章をいくら書いても苦にならないのはそのおかげ。
さて「最低のときのクオリティ」というタイトルがどういう意味かと言う
と、プロはホームランを打つことに給料を払われているのではないというこ
とです。よほどの売れっ子作家なら別だけど、品質に対しての信頼の対価が
ギャランティとして支払われている。つまりバットにボールを当てて前に転
がすことに対しての保障。もっと言うと三振やアウトを出さないことに対し
ての保障。契約相手が死んだり、重症を負うことでもしない限り、絶対守ら
れるクオリティのこと。体調が悪かろうが、仕事がたくさん重なろうが、愛
人とこじれようが、娘が無断外泊を続けようが、最低の最低の最低の状態で
アウトプットしたものが、その作り手の実力のすべてなんだと僕は思う。年
に一回、すごい手料理をご馳走してくれる人より、毎日だけどありあわせ料
理をなんとなく作れちゃう人のほうがプロ意識が高いとでも言おうか。それ
がおいしければ完璧だよね。打席は毎日でしかも必ずヒットを出すバッター
ってことだもんね。文章の話に戻ると、ときどき気張って面白い文章を書い
ても実はあんまりプロ意識を高める鍛錬にはならなくて、最低の内容でもい
いから毎日必ず吐き出して、それを客観視して、最底辺のレベルを上げて
いくことからまず始まるのかな、と思ったのでした。ホームランはイメージ
として常に心に描いておく必要はあっても、バットに当てたことの結果でし
かない、って話。まず当てに行って、必ず前に転がしてくること。プロって
そういうんだ。