●大賞
PS2「GTA3」
世界中のみんなに誉められた後だから僕がわざわざ選ばなくてもいいのかも
しれないけど、今年遊んだソフトを見渡し今年を代表するソフトはやっぱこ
れだったのかなと改めて思った。日本と海外(アメリカ)とのゲーム作りの
違いというか、何を持ってコンピューターゲームの面白さとするか、という
根本の違いがすごいショックで。暴力的な部分を差し引いても、このゲーム
の持つ実在感、ワクワク感というのは他のどれにも代え難い。「(できるこ
とは)何をやってもいい。ただしすべては自己責任において」というルール
がものすごい明確にしかれているため、車で暴走させたいときには事故死の
リスクをかぶるし、道行く人を殴ったり殺してもいいけど、警察に捕まった
らゲームオーバー。もしこのゲームを遊んだことで現実世界で破綻してしま
う人がいたら、それはゲームのせいじゃなくて、そいつに常識がないだけだ
。そういうやつはこのゲームがなくたって、他をきっかけに破綻するやつだ
ったんだろう。「ゼルダの伝説 時のオカリナ」の持つ自由度のフォロアー
が「風のタクト」じゃなくて「GTA3」だったんだって僕は思ってる。このゲ
ームが売れることによって、ゲームの可能性が広がるといいな。
●優秀賞
GBA「ゼルダの伝説 神々のトライフォース&4つの剣」
本編も面白いけど、新作「4つの剣」が最高。(有料の)ネットワークゲー
ム時代が来るとかってマスコミや業界関係者があおるムードをずーっと疑っ
ている僕としては、こういうチャットもLANも何も使わない直の声のローカル
コミュニケーションを生かしたつくりの協力ゲーム、および、通信ケーブル
の長さに縛られる共有感が絶妙だった。これこそ僕が待っていた形のネット
ワークゲーム。「ねぇねぇこっち来てー」とか「せーの!」って呼び合う姿
が本当に美しい。謎のちりばめ方も本当に絶妙で「知らない土地で力を合わ
せて何かを達成する」っていう、なんつうの? 恋がまだ新鮮なころの秘密
旅行のどきどき? そういうほかの何にも代え難い価値観を感じさせる逸品
。2004年2月発売予定のゲームキューブ版もものすごく期待。ちなみにFFCCは
ぼくはつまらなかった派です。殴るだけなので。
GC「ギフトピア」
ゲームがどんどん売れなくなってきて、いろんな意味で質の転換を迫られて
いると思うんだけど「ギフトピア」はそういう供給過剰なゲームの中で、つ
くりとしてはものすごくベーシック(お使いイベント)なのに、パンクな感
じの手触りがあるっていうのがよかった。ただのパンクとか瞬間芸って誰で
もできるけど、やることをやった上でのパンクって言うのが、オトナの味わ
いだな、と。込められたメッセージも「オトナになるとはどういうことか」
という生きていくうえですごいベーシックなことだし。ゲーム内で安易に戦
うことが嫌いな僕としては、戦闘のないRPGでプレイヤーの気持ちをどう引っ
ぱっていくかというのがすごいこれからのゲーム作りのテーマなんだけど、
このゲームはそれを真正面に挑んで成功したいい例だと思った。あとゲーム
内でラジオとして流れるインディーズのコンピレーションがどれも格好よ
すぎ。
GBA「伝説のスタフィー2」
ジャンプアクションの本家「スーパーマリオ」がどんどん複雑な世界に進ん
でしまった一方で、本来のアクションゲームとしてシンプルさ快適さの使命
というのを再認識させてくれたゲーム。やっぱアクションゲームはボタン二
つぐらいがちょうどいいって気がする。ボタンの少なさを感じさせない多彩
なアクション、それを無理なく学ばせる緩やかな階段。そして適度なボリュ
ーム。どれをとっても完璧に近い形で、2次元アクションのすばらしさ、楽
しさを、今の子供たちに知らしめたと思う。こういうのが入り口だとゲーム
が世代を超えるためのコミュニケーションツールになり得るなぁと思う。任
天堂純正じゃないところから(トーセ)からこういう完成度のものが出てき
たことも要チェックだ。
●特別賞
PS2「THE地球防衛軍」
2000円でこんなに楽しめていいのかってぐらいはちゃめちゃな作品。なんつ
うの?「エンジンむき出し」?街を巣食う巨大な怪物たちを銃器でやっつけ
るゲームなんだけど、プレイヤーは街の建物をすべて壊すことができちゃう
。どれくらい壊せるかというとビル街をまっ平らな更地にできちゃう。どっ
ちかというと怪物を倒すことよりもそっちのほうが面白かったりする。横浜
マリンタワーみたいなところに体長が10メートルもありそうな蟻の化け物
が10匹とかたかっているところにガンガンバズーカを打ち込むとタワーご
とぐわーっとそれが倒れてくる。そんな景色見たことないじゃん。逃げ惑
う人々に弾を撃ち込むとそれも死んじゃう。タイトルは「軍」なのに、事
実上、プレイヤー一人で戦ってるしね。GTA3が教科書なら、こっちはそのテ
クノロジーの軸の部分だけで作ったリーフレットみたいな感じ。エンジンは
まんま「ギガンティックドライブ」の流用だけど、2000円で買える衝撃がこ
れなら、6800円のソフトは何をすりゃいいのよ!ってまじ戸惑う。
Xbox「デッドオアライブ エクストリームビーチバレー」
格闘とエロ以外でちゃんと肉体(乳揺れでも可)を感じさせるCGのゲームと
いう意味で画期的。別にモデリング自体は全然エロくないのに、ビーチバレ
ーでアタックを決めた後、ぐりぐりカメラを動かせるっていう行為だけでな
んかすごくエロい気持ちになった。そのエロい気持ちを軸にして、どんどん
ビーチバレーの賞金を稼いで、より好みに近い水着を買って着させて、また
眺める、ただそれだけの無限ループなのに、なんか楽しかった。攻略とは違
う喜び、「眺める」だけで勝負に負けてもいいよっていうユルさとバカさが
、ゲームに食傷気味の2003年として程よかったのかもしれない。ハイスペッ
クは、ゲーム性のためのみにあらず、と言うかね。ドラクエに出てくる「あ
ぶないみずぎ」ってこんなんかなぁって思ったりね。
●がっかり賞
GBA「ボクらの太陽」
初めてタイトルを聞いた時の不安(宛にならないものをゲームに肝には据え
られない=意味がない)的中だったから。逆に期待を越えて欲しかったって
のもある。
GC「PN03」
「タイムクライシス」的なレールウェイシューティングにしておけば、たぶ
ん名作になったっぽいのが惜しい。世界観とか音楽とかグラフィックはいい
のにね。
●かなり面白かったゲーム
Xbox「デッドトゥライツ」
プレイの幅が広くて、いい意味でバカゲー。
Xbox「超高速バトルレース カンタムレッドシフト」
足に震えがくるほどの超高速。
PS2「ラチェット&クランク」
ソニーブランドから任天堂クオリティのアクションゲームが出ちゃった衝撃。
GC「メトロイドプライム」
一人称でメトロイドなんか無理って思っていたのに、この完成度。脱帽。
GBA「メトロイドフュージョン」
今の人でも、昔のゲームの面白さが伝わる丁寧な階段と手応え。すばらしい
と思う。
PM「ポケモンそだてやさんミニ」
ポストたまごっちだけど、うれしさが増してると思う。
GBA「メイドインワリオ」
任天堂が出したiアプリへの返答、みたいな。
WSC「FF4」
携帯機で遊びなおしてFFのすごさを改めて知ったと言う感じ。
GC「ビューティフルジョー」
加速とかズームとかすげえ楽しい。アクションのつなぎもさすがカプコンっ
て感じ。
GC「F-ZERO GX」
恐るべきスピード感。セガ製なのに純粋にパワーアップ。
SFC「はじまりの森」
ヒロインが豚鼻ってだけでもうメロメロ。
GBA「とっとこハム太郎4」
戦わないアクションアドベンチャーの代表格。サービス精神に感動した。
PS2「トゥルーラブストーリー サマーデイズアンドイェット」
登下校のどきどき、原点回帰。デザインもよくなった。
PS2「ドラッグオンドラグーン」
音楽とデモの迫力に圧されてしまった感じ。
PS2「ハルク」(海外版)
痛快アクションゲーム。こういうのなかなかなかった。
●面白かったゲーム
GC「ゼルダの伝説 風のタクト」
PS2「ロードオブザリング 二つの塔」
GC「ニンテンドーパズルコレクション」
GBA「マザー2」
GBA「トマトアドベンチャー」
Xbox「ガンヴァルキリー」
GC「ファイナルファンタジークリスタルクロニクル」
GC「マリオゴルフファミリーツアー」
GC「マリオカートダブルダッシュ」
PS2「スカイガンナー」
●フツーだったゲーム
GBA「風のクロノアG2」
GC「バトル封神」
GBA「ヒカルの碁」
GBA「もじぴったん」
GC「ソウルキャリバー2」
DC「タイピング・オブ・ザ・デート」
PS2「ゆめりあ」
N64「ぷよぷよSUN」
GB「ゼルダの伝説 ふしぎの木の実 時空の章」
GBA「ロードオブザリング 二つの塔」
GC「どうぶつの森e+」
GBA「マリオアドバンス4」
GC「ポケモンチャンネル」
GBA「ピンボールオブザデッド」
GBA「シャイニングソウル」
GBA「スペースチャンネル5コズミックアタック」(海外版)
GC「R:Racing Evolutution」
GC「パックマンVS」
PS2「デビルメイクライ2」
PS2「カオスレギオン」
GBA「マリオ&ルイージRPG」
GBC「スーパーマリオDX」(海外版)
GBA「スライムもりもりドラゴンクエスト」
PS2「キングダムハーツファイナルミックス」
SF「マーヴェラス」
●ダメだったゲーム
GC「マリオパーティ4」
GC「スーパーモンキーボール2」
WS「キン肉マン」
WS「ケロリカン」
PS2「怪盗スライクーパー」
Xbox「パンツァードラグーンオルタ」
Xbox「ブリンクス」
GBA「マジカルバケーション」
PS2「マキシモ」
PS2「ぼくのなつやすみ2」
PS2「アルゴスの戦士」
GC「カービィのエアライド」
GBA「マザー1」
PS2「ロックマンX7」
GC「ジャイアントエッグ」
DC「奥様は女子高生」
DC「SPAWN」
N64「ゲッターラブ」
●買ったのにほとんど手付かずだったゲーム(来年度持ち越し)
Xbox「Wached!!」
N64「エキサイトバイク64」
PS「賭博黙示録カイジ」
PS2「トロと休日」
PS2「スキャンダル」
GBC「宇宙人田中太郎でRPGツクール2」
PS2「DEAD OR ALIVE2」
PS「サラリーマン金太郎」
FC「ザナック」
SS「デビルサマナー」
DC「L.O.L」
PS「UFO」