DVDで「ヤングガン2」を買いました。やっぱ2の方がテンポいいかも。監督も違うんだね。しかも続編なのに２だけ見ても独立して1本の映画になってる。だから2だけ見ても大丈夫。
10年ぶりぐらいに見ているのにカメラの追い方やセリフの一字一句まで覚えていたのも意外だった。僕が時々書くシロウト絵コンテも、無意識の内にここいらへんで培ったカメラ運びになっていたかもしれないです。それくらい染み込んでる。
1もそうだったけどせっかくのDVDなのに日本語吹き替え版が入ってないのにがっくり。そう言えばヤングガンってテレビでも放映したこと見たことない。調べるとビデオの吹き替え版のビリー・ザ・キッドは山ちゃんこと山寺宏一がやってるとか。
http://popup2.tok2.com/home/fanatic/eiga4.htm
それって加持リョウジとかブラピ声ってことでしょ？ うーん、山ちゃん好きだけど、ちょっと違う気がする。テレビ版ではえ、うそ？ 高島政信？？
想像つかないよー。
前作に続いてネイティブアメリカン出身のガンマン「チャベス」が出てくる。でもなんか陰気な奴みたいに描かれてた。仲間と投獄されてへこむような状態のときにわざわざ「死ぬときには聖霊の馬が迎えに来てくれるらしい」とか「（死ぬときの）痛みは一瞬だ」とか「悲しみは束になってやってくる」とか言う。こんな奴が俺の仲間だったらぶんなぐってしまいそう。その「チャベス」は映画「ラ・バンバ」で主演もしているそうだ。ずいぶん幅のあるキャラクターだ。
大地主の役でジェームズ・コバーンが出てくる。昔マルボロかなんかの宣伝に出てたっけ？ 貫禄ありまくり。画面が引き締まる俳優ってこういう感じを言うのかなぁ。葉巻と顎鬚とテンガロンハットが普段着に見える。彼は別の映画でパット・ギャレットの役をやったことがあるらしい。特別出演ってとこなのかな。調べたらもう亡くなってんだね。
娼婦の人がすげーかっこよかったなぁ。放火された店の中からわざわざ裸になってから、馬に乗って村を出て行くシーンとか、グッと来る。特に尻の形は感動的。日本人にはこういうキレイな尻はあり得ない。別に尻フェチじゃないですけど。
そういえばこの映画は予告編映えするシーンが盛りだくさんだなと思う。緩急がはっきりしている。少年ジャンプみたいなスピードで進んでいくよな。ワンピースのノリに近いのかな。分かりやすい世界観とキャラ立ちする登場人物、そこで繰り広げられる暴力と感情のやりとり。シンプルすぎて美しいぐらい。予備知識も何にも要らないし、誰にでも楽しめると思う。
中盤からビリー・ザ・キッドを裏切って保安官になるパット・ギャレットに同行する監視役がいるんだけど、今回それが「ロード・オブ・ザ・リング」のアラゴルンじゃん！と気づいて衝撃。「チョイ役っぽいからチョイゴルンだね！」とかか言っていたら、セリフこそ少ないもののなんだかんだ1時間ぐらい旅に同行していた。チョイゴルンなんて失礼だ、「ややゴルン」に格上げしとこう。
あとやる気がなさ過ぎるパッケージデザインはまじでどうにかした方がいいと思います。せっかくおもろい映画なのでそこで損しても仕方ないでしょ。オススメ。
