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たかなべが、ゲームやそれ以外の関心事を紹介します。

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逆襲


ささくれが出来るのはママの言うことを聞かないからって本当ですか? 29歳でも?


仕事でゲームをすることが多くなった。カメラワークとか、少しも勉強したことがないから研究しないといけないのだけど。ゲームはただ見てるだけってプレイが出来ないので、背景や構成なんかを確認しつつ、それなりにプレイなんていうなかなか器用なことを迫られる。途中で、ビデオに撮って研究は後からすればいいのかと気づいた。日記をだらだら書いてから、読みものとして校正する時の気持ちをちょっと思い出した。


社会人になったばかりのことを思い出す。僕はうでっちやmafとおんなじゲーム会社にみんな業務用ゲーム機デザイナーとして入ったのだけど、最初の頃のデザイン研修で与えられた条件に、がーん!と思ったのだった。それは定規を使わずに、いかに少ない手数で、作りたいものの仕組みやねらいを伝えるスケッチを描けるかどうかということだった。僕は工業デザインを大学で学んで、スケッチをさまざまな専門的な定規を使って丁寧に丁寧に描いてシロウトをびびらせちゃえ、みたいなテクニックを身に付けたばっかりだった。でも会社ではデザインスケッチ用のいい紙ではなく、フツーのコピー用紙に描いた。鉛筆で下書きをして、コピーしたものを、コピックというマーカーで塗った。にじむし、あんまり細かくも描かない。数時間で1枚をあげる。なるべく早いほうがいい。しかもやりたいこととその構造や材質まである程度分かってないといけない。イメージスケッチでありながら、最初の設計図になってる。僕もうでっちもフリーハンドでまっすぐな線(あるいはまっすぐに見える線)を引くのが苦手だった。構造なんかさっぱり分からなかった。質感を出そうとして、何度も同系色の色を重ねていると、手が遅い、その間に、他のデザインを考えて描いた方がいいと言われた。短時間で、すべてに100%の力や気持ちが込められているわけじゃないけど、いろんな角度から提案するっていう方法が身についた。


同じ頃、mafは違う部署でなぜか「女の子のキャラクター」を描け、と言われていた。mafは緻密なメカや、まっすぐっぽい線がかなり得意だったけど、人物は写実的なもの(デッサンのような)意味以上に、何か人格を生み出すような作業はとにかく苦手そうだった。で、疲れた顔してお互い言い合ったのが、次のことだ。


「なんか今まで苦手で逃げ回っていたことから、逆襲される感じだよね」


そうなのだ。いつかは出来るようになっておかないといけないと頭の隅で思っていたことは、逃げた時間が長いほど、大きく具体的な形を持って立ちはだかるのだ。何度でも、何度でも。


なんか当たり前の話で恐縮しちゃうけど、自分の前に立ちはだかる壁や限界って、その環境も含めて、自分の得意分野を広げたり、ウィークポイントを無くしていくためのチャンスだ。その分野をあきらめても違う形で必ずまた同じ壁が現れるので、壁が小さいうちに乗り越えておいた方がハッピーです。ちなみにグラフィックデザイナーの父は多分同じことを指してこう言ってた。


「壁が現れるうちは、まだいい。それだけ可能性が詰まってるってことだから」


意味のある言葉だと感じます。特に最近。




webでいろんなところを見て周っている割引券のサービスがあったりします。マクドナルドの割引券とかね。そういうのって、プリントしてその紙を持っていかないといけないんだけど、例えば50円引きのチケットを印刷するのに、うちのプリンターだと普通紙で約30円とかのコストが掛かって、しかもまだADSLも引けてないから電話代も掛かっちゃうんですけど、何か間違ってる気がしませんか?