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たかなべが、ゲームやそれ以外の関心事を紹介します。

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ピクミン

takanabe2001-10-27



ピクミン! やってるよー! ゲーム内容は、雑誌やなんかからの想像通り、今までパソコンゲームであったような「神様視点で世界をいじる」ってタイプのゲームから無数の機能のボタンを取り去って、ゲームのコントローラのシンプルな操作に割り振ったってものでした。その整理の仕方がもう感動的。ビジュアルの中にありとあらゆる情報が詰まっていて、余計なことをほとんど覚えなくてすむ。気になるところをクリックして命令、みたいな操作感覚なので、正直なところマウスだったらもっと楽に遊べるかもなぁと思うシーンも多々ありますけど、それよりも何よりもテレビの向こうの世界に、コントローラを通じて関与していることがすでにうれしいね。とにかく100匹近いピクミンを連れて右往左往するだけでも楽しい。ゲームには時間制限があって、「1日」という実時間に直して14分の区切りの中で、今日はこういう計画で試してみようというプランをたてないとなんだかすぐにリミットが来てしまう。似たようなソフトで「巨人のドシン」があるけれども、あの、時間以外区切りようがないから、その動作に飽きる前に、なんとなくテンポをつけておくという意味でのリミットではなくて、どっちかというと「ゼルダの伝説ムジュラの仮面」のような、かなりばたばたと忙しいリミットです。あんまり余計なことをしている暇がないので、ゲームの目的よりも、その環境に浸っていたいだけの僕としてはいつも欲求不満気味です。電源を入れても全然攻略とかしてないしね。


ゲームの世界観としては、CMで大抵の人が感じたとおり「食べられる」ってことにまずすごいショックを受ける。赤、青、黄色の無数のピクミンを、幼稚園の遠足のように連れて歩いて、遅れている奴には足を止めて待ってあげたり、水におぼれないように、火に焼かれないように注意して、それでもやっぱり未知の動物が目の前に現れると、あっという間に100匹が30匹になってしまったりする。そのやられ方があまりにバリエーションに富んでいて、子供の頃、昆虫をつかまえて感じていた、生態系の持つ理屈抜きな残酷さをまざまざとよみがえらせられる。ゲームの中で人を殺して、痛みに無感覚になった子供が多いと本気で嘆いている人が多いなら、この残酷さは架空の世界の中の出来事ながら、ココロを育てる痛みだと思った。でもやっぱ、まず痛いんだけどさ。


絵はカナが描きました。うろ覚えで描いてよってゆったら、予想以上にいい感じに。