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たかなべが、ゲームやそれ以外の関心事を紹介します。

  ラヴフール(www.lovefool.jp) 

ムキュウ


寝ぼすけが許される一週間。水曜日なのにあびる優が出ない夏休みバージョンのおはスタ(録画)に憤慨して、2度寝した後、今日、8月15日がゲームキューブの予約開始の日(10時に予約開始)と気がついて愕然。12時過ぎにローソンに駆け込んで、本体+ルイージマンションセットを発注する
ものの14日発売なのに「25日以降のお届け」とか書いてあるので、その紙を即破り捨てて、本体+ウェーブレースセットに変更したらやっと「14日以降のお届け」になった。ルイージマンションは単品でも15日以降のお届けになっていて、うーん、発売日に店頭に並ぼうかとも思ったけれども、朝あくびをしながらゲームの発売を並んで待つサラリーメン(しかも本体はいらないとか言う)というのはたぶん全然かっこよくない気がしたので(そして、その気のないふりをしながら売り切れた本体&ソフトの告知のPOPをうらめしそうに眺める姿もさらに悲しい)結局そのまま予約した。メモリーカードも注文したのであっという間の4万2000円。欲しかった折り畳み自転車が買えちゃう額です。でもまぁいいか。5年に一度のイベントだしね。


出費はでかかったけど、任天堂のゲーム機にお金を払うのはなんか、他の何にも代え難い特別な感情がある。マッキントッシュを自分の貯金で買ったときとか、初めて行ったディズニーランドとか、大事な日にレストランを予約するような、ブランドもののスーツを仕立ててもらったときのような? そんなお金だけじゃ買えない価値が払ったお金と同じ大きさで付属してくるようなそういう充実感。やったことはないけど、オープンカーや、完璧な愛人や、革張りのソファや、全身エステにお金を払うときもきっと同じような気持ちになるんだろうな。5年前にマリオ64ロクヨン本体に4万円近く払った時のことを思い出しても、なんだか昔の恋を思い出すように胸の奥がきゅんとするんだよなぁ。ツレプテクーを買う時はなんかもっとマイクロソフトの製品がバージョンアップして新しいファイルが開けないらしいから高くても買うしかない、みたいな感じだった。ごめん、ちょっと言い過ぎたかも。


夏休みは盛りだくさんだった。


金曜日:オオタ君が京都から登場。来た時間が遅かったので適当にゲームをしてぐうぐう寝た気がする。


土曜日:もうすぐつぶれるおもちゃ屋さんでゲームが在庫一掃セールになっていた。「鉄拳タッグトーナメント用コントローラ」を500円、「テトリス64」を1500円、「スターツインズ」を1500円、「新鬼ヶ島・後編」を500円で買った。オオタ君は「せがれいじり」を1000円で買って、さらに「どうぶつの森」を近くのファミコン屋で買っていた。両手をゲームでいっぱいにしながら、神戸から来たナタリーとシンクをお出迎え、シンクは頭がパンクロッカーだった。家についてプレゼントでもらった「たかなべの森」というシンク制作のゲームをやった。「RPGツクール」というゲーム制作用ゲームで作ったものだ。「クソゲーですから」とシンクは笑うものの1時間以上にも及ぶ超大作でびびった。ナタリーはもちろん、カナやオオタ君やマッキも出てきた。僕が会社で作ったゲームは続けて遊ぶと45分ぐらいでエンディングだったけど、そのテキストや選択肢の先を考えるだけでもみっちり3ヶ月ぐらいかかったからね。こんなの愛なしの洒落ではとてもできないなと思った。ありがとう。ナタリー制作のパッケージも相当力はいっています。うれしいな、宝もんにしよう。夕方からは仕事帰りのマッキも呼んで、餃子パーティーを開催。皮から作ったし、肉はナタリーたちが持ってきてくれたワカメ豚という、ワカメしか食べたことのない高級な豚の肉を使った。6畳間で6人でプレートを囲むのはなかなか息ぐるしかったけど、大変おいしかったのであっというまに11時に。マッキに洗剤イヤ子さんのCDをあげた。マッキはみんなが想像していたよりずっと落ち着いていて大人だと思われたようだ。たかなべさんよりずっと大人ーと口々に言っていたことはここだけの秘密だぞ。


日曜日:京都に帰るオオタ君を駅まで送った。雨が降っていた。オオタ君は雨男だそうな。水不足だからありがたがられるね。今、限定で。駅の待ち合わせ用オブジェの前に、以前仕事で写真を撮ったレースクイーンのおねいさんがいたような気がした。いまいち本人か確信が持てなくて声をかけるかどうかおろおろ迷っているうちに、待ち合わせ相手が来てしまい結局彼女の周りを遠巻きに歩いただけだった。ひげも剃っていなかったし、半ズボンだったし、これじゃあただの変な人だ。朝ご飯の後、ママに家賃をあげに行った。その間、他のみんなは渋谷にお出かけ。ママとパスタを食べながら話していたら暗い話ばかりが続いて気が滅入った。元気を取り戻すのに30分ぐらいかかった。下北沢でみんなに合流して、合流地点の靴屋でナイキの靴を買った。シンクは皮パンみたいなベルボトムを買っていた。家に帰ってワカメ豚で冷しゃぶを作ってもらう。バカウマ。帰ったはずのオオタ君が帰ってきた。夕飯を作るとすぐ深夜になってしまうので、風呂に二人ずつ入ってもらう。本当に寮みたい。オオタ君は延々どうぶつの森。初めてなのに、いろんな果物を他の村から獲得していた。


月曜日:天気がいいので洗濯物を干して新横浜のプールにでかけた。21種類のプールを満喫!みたいに聞いていたので、すごいのを期待していたのに、プールらしいプールは3つしかなくて、他はサウナとか、フットバスとか、階段状のところを流れてくる水とか、挙げ句の果てにはウォータースライダーの着水プールまで21個のうちのひとつにカウントされているのだった。それでも水の中は楽しくてきゃあきゃあ言いながらはしゃいだ。ウォータースライダーは市営のだけあって角度はなだらかだったけど、尾てい骨が出っ張っている僕は心配通り、コースのつなぎ目の段差ごとに骨をこすらせて、水着の尻に穴をあけてしまった。帰りにブックオフに寄って「寄生獣」を7巻から最後までと、坂本龍一の節操のないコンピレーションアルバムを買って、イトーヨーカ堂で死ぬほど買ったソーセージを茹でて、エアコンの利いた部屋でだらしない格好でマンガを読みながら食べた。「寄生獣」はすごすぎて声が出なくなった。涙がこぼれた。僕もミギーが欲しくなった。夕飯はシンクが鶏肉のトマト煮を作ってくれた。これも美味。4つのコントローラーでロクヨンのゲームで遊びまくった。それはもう笑い死にしそうなくらいに。ナタリーがシーマンを育てたいというので、実際には1ヶ月ぐらいかかる過程を内蔵時計をいじりながら、早回しで育てることにした。シンクが本気でふつうに会話しているのが楽しかった。それに破綻しない答えを返すシーマンはなかなかやるな。


火曜日:トマト煮の残りでシンクがスパゲッティを作ってくれた。ディチェコのパスタで作ったせいもあり、もう最高。婿にしたい男ナンバーワンに指名してみた。今日はたこ焼きパーティ。マッキはもちろん千葉からミノちゃんもやってきて、たらふくたこ焼きを食べた後「どうぶつの森」でファミコンを交換したり、トランプで「大富豪」をして盛り上がった。いろんな人がまんべんなく勝った。通算ではマッキと僕が一番大富豪になっていた気がする。でも勝ち方がエレガントなのはマッキの方だった。たかなべさんはいつも勝ち方がいやらしいとか口々に言われる。夕飯はステーキを食べた。その後は眠くなるまでずっとロクヨンテトリスマリオテニスマリオカートがおもしろくてたまらない。シーマンは大人になった。


水曜日:カナの最後の休みの日。ゲームキューブを予約したり「バーチャファイター4」で遊ぶシンクを応援したりしてあっという間に午前中が終わった。ナタリーとシンクの新幹線のチケットを買った後、桜木町に出かけてみた。少しでも観光っぽいところがあった方がいいかと思ってワールドポーターズというところに行ってみたが、特に行かなくてもいいようなところだった。そういやぁカナはもうすぐ誕生日だなぁという話になり、気がつくとその30分後ぐらいに指輪を買わされていた。とてもにこにこしていたので僕もうれしかった。帰って、僕が慣れない手つきでカレーを作った。なんか薄くてまずかったのにみんな気を遣って「おいしい」とか「おかわりしてもいい?」とか言ってくれた。この次はもっとおいしいカレーが作れるようになりたいなと思った。なんとなくエロゲーの話になった。「初めての痴育」というタイトルを思いつき、なかなか気に入ったりした。


木曜日:カナがばたばたと会社に出かけて行って、エアコンが利いた部屋でぼけーっとしていた。ナタリーは疲れがたまったのか、畳の上でうとうとしていた。タオルケットをかけてあげた。シンクがコミックバンチを創刊号から順番に読んでいて、僕は久々に寝ころんでニュースサイトを巡回した。誰もしゃべらなかったけど、なんだかそれはずっと前からも、今も、これからもそうというような、家族みたいな空気だった。昼近くになって新横浜まで二人を送った。「またすぐおいで」と手を振った。家に帰ると部屋が静かで広かった。