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たかなべが、ゲームやそれ以外の関心事を紹介します。

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「事実としての尺度」


今日は9月9日、救急の日である上に、アーノルドパーマーの誕生日だそうです。アーノルドパーマーが傘屋でも、洋服屋でもなく、プロゴルファーであることを何人が知ってんのかなぁ。僕も言われて思い出したよ。


ネットに繋がっている人は2000万人いるけど、ホームページを持っているのは20分の1(つまり100万人?)らしい。モノヅクリ屋と観客の距離が縮まったり、曖昧になったり、お互いに相容れたりする日を子供の頃から夢想していたけど、マーケットとしてはその辺が上限なのかもしれないと思った。ロクヨンDDのような(観客が参加して生み出したものが、今までパッケージされただけの完成品だったソフトを愛着の手垢塗れにする)ハードが未来のコンセプトに思えていたのに関わらず、10万人限定会員制を謳っていながら、1万人ちょいしか登録されてない実状からしても結構大事な「事実としての尺度」かも知れない。未来はそう甘くない。


入社時おんなじ部署の同期だったうでっちと昨日川崎で待ち合わせて飲みに行った。5年の付き合いの中でうでっちとさしで飲むのは気がつけば初めてのことだ。いや、男同士誰かとさしで飲むこと自体初めてかも。よく分からない。僕には友達と呼べる人が全然いない(自信を持って数えることさえできそうにない)ので、うでっちのように人の話をちゃんと聞いて受け止めてくれる人と言うのは掛け替えがないと思った。僕も誰かのほんの一部分でも担っていられてるのかしら、と思った。答えはない。


毎月貯金はおろか、食費さえ切りつめないと生きていけないくらい薄給な僕ですが、モノツクリにはなるべく敬意を払うべく、中古やレンタルにはまず手を出さないやせ我慢貴族です。今月は3枚のDVDビデオを定価で買って、どれも釈然としない内容という惨澹たる結果に。特に悲しかったのが昨日買ったスピッツの「ソラトビデオ3」。スピッツの出す作品と言うのは音源以外の部分に全然こだわりがなくて、よほどテーマから外れない限り、言ってしまえば「担当者おまかせ」なものが多い。プロモーションビデオはその最たるもんで、「ソラトビデオ」1も2も、それはその曲に付くビジュアルとしてむしろ逆効果だろう!って憤慨したくなるのも多かったんだけど、今回はちょうどフェイクファーの迷走時期〜メモリーズで奇跡の復活、という時間を逆に追っていっているせいもあって(最後の曲、運命の人のクリップなんて死体袋だぜ!?)一番ひどいかもと思った。DVDの見たくないところまで見えすぎる解像度で、やすっちい合成技術の粗が目立つっていうのも大きく理由としてあるけど、まずその映像を通して、この曲のどの部分のよさを引き出しているのか、または引き出そうと思っていたのか、何百歩引いてみてもわからない。まるでデビューしたたてのバンドが、安い制作費の中で映像作家の表現の実験台に使われているみたいにしらーっとしたムードが流れてくる。音量を絞ればもうどんな曲調(明るい暗い激しいおとなしい早い遅い嬉しい悲しい)がそこに鳴っているのかさえわからない映像。今月はこんな映像作家のために食費を切りつめるのかと思うと、ものすごく悲しい気持ちになったですよ。一言で言うとカネカエセ。あと余談だけど、会社のパーテーションに貼ったスピッツのポスターを指して先輩が言った。「この歌っている人、最近整形したでしょう!」。僕は爆笑して、正宗に限ってんなわけないじゃんと言った。顔が変わったとしたらメモリーズで確かなものをつかんだ「男の顔」になったってことだよ、って思った。でも疑いながら映像を見ると、メモリーズ以前以後を線で引いて分けたように違った顔に見えるのもまた確かなのだった。どうでもいいような、案外そうでもないような複雑な想いだ。


おととい会社の携帯に未来日記チェーンメールが届いた。あ、何? 今話題だったんだ。適当に番号打って送ってきたのかな。ネチケットとかうるさく言う人は相当うっとうしいんですけど、そろそろ一般的な知識として学校や新入社員の研修なんかにもその辺のことを盛り込んで欲しいですわ。ネットに匿名性なんてないこととかね。


ローソンの細麺パスタ チキンのペペロンチーノがステキ。オリーブオイルが別袋で付いていると言うスパゲッティのセオリーを無視してないか?という疑問は残るにせよ、単純においしいのでお試ししてみて吉かと思います。イタリアに帰国するまであと2年と3ヶ月(推定)。


明日もお仕事がんばります。