泣いたりわめいたりジタバタしたりの毎日です。すごいスピードで走り抜ける景色にはポップコーンみたいな梅の花。雪原を見渡して白い息が銀色の空に吸い込まれて消えて。
開けばうんざりなため息ばかりがこぼれるそのクチを、君が唇で被ってくれるので、ちょっとだけ甘えたかったです。曖昧で柔らかなそのお腹のしわに触れたかったんです。
悲しみを植え付けたまま君を置き去りにした僕は、呆然と雨の夜を見上げています。かさかさになった唇とココロと、ぐずぐずになったコトバと嗚咽で。
欲しいのは光。それも自分で掻き分けた鮮やかな光。雪の日の下界を見渡すように、眩しい未来。まず手を伸ばす。