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たかなべが、ゲームやそれ以外の関心事を紹介します。

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ヤフオク


僕の入っているプロバイダは、加入するにあたってクレジットカードが必要ないので、つい最近までネット上の決裁をしたことがなかったのでした。まぁ必要に迫られることもないし、なんか信用もできないし、っていうのもかなりの割合でありつつ、ね。


でもつい2週間前ぐらいからヤフーオークションなんかにどっぷりはまっちった。これは簡単に言うと、売りたいものがある人が、簡単な掲示板みたいのに書き込むわけだ。で、それを見に来た人が「お!」って思ったら、そこに書かれている額より大きい額を入れる(入札する)と、もっと高く買う人が現れるまで、仮にあなたのものとして名前が書かれる。うまくいけば、そのまま制限時間が来て「落札」。もっとお金を出しても欲しい人がたくさんいると、その品物はよりお金持ちを求めて価格と仮の落札者がどんどん移っていってしまうわけですな。1分1秒がスリリング。だってカウンターがついていて「あと締め切りまで15分27秒」とかって出るんだよ? 銀行振込と送料を差し引いた値段で本当にお得か?っていう判断を忘れて、ついついどんどん高い入札とかしちゃったりして、やばいやばい。メールアドレスさえあれば、そのオークションで売ったり買ったりできる権利がもらえる。実際にはオークション上で売ったり買ったりできるわけではなくて、オークション終了後に落札者と出展者にだけお互いのメールアドレスが提示されるので、あとはお互い仲良くやってよね、みたいなシステムになっている。つまりは信用第一。騙されても文句は言えない。そこがなんか湿っぽくていいんですわ。


僕は今はなかなか手に入らないゲームソフトなんかを中心に5つぐらいの品物を今までに落札し、品物を送っていただきましましたが、出展者から頂くメールのやり取りが「信用第一」であり「少なくないお金が動く」とあってか、めちゃくちゃ丁寧。納金後に送られてくる品物を見ても、デパートでもここまでやってくんないよってくらいの、最高に思いやりのある梱包がされてやってくる。品物もつい最近まで大事に使ってましたっていう愛を感じるぬくもりがある。いらないしお金になるから売っちゃおっていうより、もっと愛してくれる人のために仕方なく手放しますって空気。(もちろんそうじゃなさそうな出典もたくさんあるけど、そういうのは入札も少ない)ある人の送ってきた品物なんか手書きの手紙まで入ってたよ。もうね、人が知らない人に対してここまでちゃんとやさしくなれるんだったら、例えお金を介してだってオークションしてみた方がいいね、とかそんなことさえ思っちゃう。


もちろんそれには仕掛けがあって、オークションで出典・入札する度に、そこには自分の付けた名前が画面に(そこを覗くすべての人に)表示される。その名前の後ろには大抵(5)とかって数字がついている。そこをクリックすると過去にその人と取り引きした人の「評判」の履歴が見れてしまうんだな。だから、あこぎな商売や嘘なんかは少々抑制されるしくみであるらしい。


でもセキュリティの点で言えば、メールアドレスさえ手に入れれば、どんどん新しい人を装えるわけで、やっぱり「信用第一」っていう素朴で脆弱な契約がその便利なシステムを支え、また栄えさせているのは言うまでもない。オークションのジャンルは星の数ほどあって、最近気になるものを「×××」って打ち込むと、おあつらえ向きのオークションに連れてってくれる。「Razor」って入れれば、あのキックボードが手に入るし、ペコちゃんの幻キーホルダーも、大好きなアーティストのインディーズ時代のアルバムだって、買えなかったコンサートのチケットだって手に入る。これは社会人で、お店が開いている時間に帰ることができない僕としては、コンビニに代わるぐらいの便利さよ? いやホント。


もちろん、お金が集まるところには悪い人やずるい人もたくさん集まってくる。ゲームにしたってポケモンポケモンのデータを高く売ろうとする業者っぽい出典があったりする。けっこういやな気分だけど、そういう清濁が混じり合うところで「やっぱり信じてみよう」って一歩踏み出す感じがなんとも気持ちいい。