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たかなべが、ゲームやそれ以外の関心事を紹介します。

  ラヴフール(www.lovefool.jp) 

ラヴフール99


世界の終わりまであとヒトツキに迫ったドラえもん絵描き歌の腕の部分を描きたい今日6月6日ですが、みなさんいかがお過ごしですか? 僕ってば、身もココロもかなり暗く深いところに沈んでいて、笑顔のない日がかなり長かったですが、たくさんの心強い声援や具体的な支援によってそろそろ黒い雲にも切れ間が見えてきた感じ。やっとこっち側の世界にも気が向けられる余裕が出てきたよ。心配ばかり掛けてホントすまんね。ありがとうがいくつあってもたんない。言葉はいつももどかしい。


ところで入り口にジャンル分けがない、時間軸刻みのサイトとして更新を続けてきたこのラヴフールだけれども、この体裁も今回が最後の更新ですよ。さっき、バックナンバーを0001から振り返っていたけど、圧縮型で散文的に展開したこの日々は、まごうことなき単なる「日記」でしたね。書いてある記事そのものより、圧縮して散りばめたホントウや、それを書こうと思ったときの気持ちや環境そのものが自己解凍されて、ものすごい鮮烈によみがえってきた。それらは鮮烈な分だけ、強く過去だと感じたよ。だからって切り捨てたりしないよ。それだけの時間、前に歩いたって話し。


ホームページの制作は義務じゃないってところが、姿勢としてすごい好き。そして閲覧という観点からするとネットに繋がっている上では有名人も偉いヒトもなくクリックひとつで平等で、大抵無料ってとこも好き。99年という今は回線の状態が貧弱すぎて、ページをめくっていくのさえ億劫で、表紙にフレームとかでかい画像やバナーが何枚も貼ってあるだけでイライラしちゃう感じだけれども、その中でテキストメインのプレーンなレイアウトのページなのに、がんがんその人のステキな人柄が伝わってくるようなのもあるね。そういう素朴な味わいって言うのも魅力だし、そんな風なローカル同士をいきなり結んじゃう運命がまずかっこいい。


そんなルーレット的な出会いを紡いで、いつしかこの距離のない世界で「空気は震わせてないけど、圧倒的に信頼できる」仲間を見つけられたここ2年はホントに幸せで特別な時間だったなぁ。特に最近の関東から関西への往復しあいっことかすごいよ。掲示板に来てくれる人たちはほとんど顔見知りになっちゃったし、この距離がお互いの間になかったとしたら、毎週とか会ってそうな勢い。つーか、ホントはもっとどうでもいいことで会いたいんだけど、難しいよ。新幹線だけとってみても、往復6時間の、交通費3万以上ではなかなかそうもいかないね。銭湯帰りにアイスキャンデーをなめて散歩(木蓮の匂い)とか、徹夜でファミコンとギターで歌って雑魚寝とか、どっかで酔って帰ってきて人恋しいからなんとなく泊めろとか、花火するからビール券と虫よけ持ってきてとか、したいよな、ホントはな。気合いが入る分、けんかもびびってできなかったり、余計な気を使わせてしまったり。


もちろんそれでもその金額や苦労を超える何かを求めて(感じて)僕らは、お互いに会いに行く。月給やバイト代のかなりの割合をそれに割く。そして電話線のいらない世界で同じ空気を震わす。想像じゃない時間を埋め合わす。紡ぐ。それはすごい貴重な体験。大事。うれしい。かけがえがない。


おとといえりなちゃんが電話でふとこぼしたコトバ。


「ねぇ、こんぴゅうたーとかなくても、私たちちゃんとこうして(電話できたりするように)会えたかな」

「会えたに決まってるよ。伝書鳩とか、のろしとか、親の敵とか、朝ぶつかった転校生とかに変わるだけの話しだ」


 僕は本気でそう思ったのでした。以上。