任天堂のじゃなくてコイビトのぴかちゅうの話し。ぴかちゅうは学校で働いているんだけど、とてもそうは思えないと言うような事件や出会いに巡り会います。坂道でポンキッキーズのPちゃんが「ピー!!」とか言いながら疾走するのを見たり、自分が世界的な科学者だと盲信している人の「早く特許に出願してください」っていう発明や発見の数々をつづった手紙をもらったり、海で岡崎京子の「あなたの犬になりたいの」を読んでいたらSM好きの黒人に話しかけられたりとか、なんかそういうすごい日常の中に住んでいます。で、最新の出会いが先日あったらしいんだけど、それは「星が新しく生まれるときには、なんかガスがでてるらしい」ってことを世界で初めて見つけちゃった人なんだって。
発見というのはどうしても気づいてしまうその鋭敏な感覚が先立っているわけで「とにかくなんかガスがでてる」っていう曖昧さが逆に生々しくてすばらしいよね。そのガスはホントに出所が不明で「ゼロ」と思われるところから突然に現れて星を生むんだそうな。すっげーでしょ?
でね、その人は天文学者にも関わらず、一度、目が見えなくなりそうな病気になったんですよ。そしたらその入院中に「やっぱりあなたが世界で最初の発見者でした」って通知が来たんだって。
そのおかげか、目の方はなんとか無事にすんだんだけど、自分で発見しておきながら、そのガスは理論化の目途が全く立っていないのでした。無から生まれているとしか思えないんだから仕方ないと言えば仕方ない。例えれば基準点のない図面を描くようなもんです。「(1)ガス→(2)生まれる「星」」とかじゃいけないんだろうな、当然だけど。
ところでぴかちゅうはその人とすっかり仲良くなって、世界でもまだ数人しか見たことないであろう「星の誕生の瞬間」の写真をこっそり見せていただいたんだそうな。うわーん、うらやましすぎ。あまりのすばらしさに「ください」ってずいぶんねだったらしいけど、それだけは勘弁してくださいとのことでした。ちぇ、いーなー。
ところで、すごい人って結構身近にいたりしますよね。僕もなんか知り合いとか増やしたいと思いましたよ。てなとこで以上。