ピクロスは数字をヒントに方眼を塗りつぶして隠された絵をあぶり出すゲームです。元々はクロスワードのように紙で遊ぶものを、任天堂がテレビゲーム化しました。
僕はびっくりするほどピクロスが好きです。
どれくらい好きかというと、ほっとくと時間を忘れるくらい。
スーパーファミコンの時代から、いくつものピクロスが任天堂から出ています。ゲームボーイ版、ローソン書き換え版、サテラビュー版、DS版、「立体ピクロス」なんてのもあったなー。かれこれ15本ぐらい出てるんじゃないかと思います。すごいことですよね。
ピクロスの楽しい点は、
・パズルを解く過程が気持ち良い。
・理詰めで絵が出来上がってくること。
・絵が出来上がることが目的なのに、出来上がる絵に全く興味が持てない割に、すぐ次の問題をやりたくなる。
の3点です。
難問だと30分ぐらいかかった挙句、「フランス人形」とか「メトロノーム」とか言われて、「はい?」ってなりますけど、そういう空気読めない生真面目な感じとかも含めて好きです。
1問、平均5分以内で解けるんですが、このちょっと物足りない感じが絶妙で、あと一問、あと一問と繰り返すたびに途方もない時間が飛んでゆきます。眠るのも食べるのも忘れてしまうほどです。
わかるところから順番に埋めていくとそれが他の手がかりになって、更にその先が埋まっていくというのを繰り返すのですが、それが僕が普段やっているモノづくりの工程とすごく似てるんですね。工程だけじゃなく、快感部分が似てるんだと思います。途中、1個でも仮定を間違えると全部が破綻するその繊細さも、ホントモノづくりに似ています。
ピクロスのゲーム内容自体は任天堂の特許ではないので、いろんな会社が似たゲームを出しているんですが、操作がどれもいまいちこなれていなくて、単純にイライラします。DS以降はタッチペンとの相性も抜群で、削っていくときの音の気持ちよさや、控えめな完成演出などにぐっと来ます。
寝る前にどれどれちょっとだけ、と手を出して、とても寝るどころではないぐらいのめり込んでしまうこともしょっちゅうですね。
最近では3DSのダウンロードソフト版が2本出て、これがなんと1本500円。200問ぐらい入っててこの値段っていうのはコストパフォーマンス的にちょっとおかしいくらいお得ですし、ダウンロードなのでカートリッジスロットを塞がずに、いつでもサブゲームとして持ち歩けるという二重のメリットがあり、21世紀って素敵!と思えました。