lovefool

たかなべが、ゲームやそれ以外の関心事を紹介します。

  ラヴフール(www.lovefool.jp) 

CD「13の水」波多野敦子

13の水
13の水
posted with amazlet at 11.09.06
波多野敦子
triola (2011-03-03)
売り上げランキング: 196471

波多野敦子の「13の水」を紹介します。紹介します、とか言いながら、このCDがとても良いということ以外の情報がないんですが。


波多野敦子は弦楽器奏者で、これはその才能を存分に活かしたインストゥルメンタルアルバムです。ソロデビュー作でもあるそうです。


ジャケットは造形作家吉田容子によるアートワーク。ろうけつ染めされた布を手縫いして作るジャケットは唯一であり、同じ柄は存在しません。100枚現限定で作ったらしいので、もし手に入ったらそれは一生モンの宝になるでしょうね。僕はダウンロード販売で買いました。


タイトルも、ジャケットも、ものすごいツボだったんですが、内容もやばいです。


無理やり言葉に置き換えると「不穏と安息の間の感情」というのが一番近いかも知れません。そもそも弦楽器をフィーチャーした音楽というのは必然的に「揺れる感情」を想起させるものが多いです。打楽器が入っていないので余計時間や空間のねじれを感じさせます。夜中に膨らんでしまってとりとめがなくなった不安、それをやさしく包むこむいつかの誰かの声、そんなイメージが僕の中にはありました。


「13の水」というタイトルから僕が想像するイメージは、「体は水でできている」という言葉から、13個の曲によって表現される波多野敦子自身、という意味だと思ったんですが、曲リストを見てみると全然13曲じゃないってのがまたいいですね。