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たかなべが、ゲームやそれ以外の関心事を紹介します。

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3DS「スターフォックス64 3D」(1)

STARFOX64 3D(スターフォックス64 3D)
任天堂 (2011-07-14)
売り上げランキング: 25

3DSを買った理由は、正直なところ「時のオカリナ」と「スターフォックス64」が持ち歩けるから!に他ならない。2011年のゲーム機としてはあまりに心配な点が多すぎるし、期待もそんなにしてないけど、ポータブルニンテンドウ64としてなら、全然嫌いじゃないし、待ってましたって感じ。「時のオカリナ」も満足のいくリメイクだったしね。


そして発売日に「スターフォックス64 3D」もちゃんと買った。オリジナルは世界で一番売れたシューティングゲームとして認定されているとか。確かに超面白かったし、未だに遊んでる。最初に振動パックに対応したゲームだったから、その没入感は半端なかった。3DS版は振動機能がないのでそこはカットされちゃってるけど。


新しいフィーチャーとして、ジャイロセンサーによる操作ができるようになって、宮本茂がおまけで付けたつもりがこっちの操作をメインと言えるほどいい出来、って言ってたから期待したんだけど、全然そんなことはなかった。上昇下降左右移動はできるけど、敵を狙って撃ったり、すばやく弾を避けたりってほど厳密なもんじゃない。


解像度のアップとテクスチャーの高解像度化は、かなり本気のアップグレードで、同じステージでも全然印象が違うし、特に海面のこまかくキラキラした表現とか、ここまで変わるか!とうならされる感じ。敵やオブジェクトのデザインも細かくなった分「あれ? こいつってホントはこんな形だったの?」っていう、同級生と同窓会で会ったら、ひょっとして整形した? みたいな不思議な感覚はあった。


スライドパッドはスティックじゃない分、上昇下降のリバースやや操作が混乱するという話だったけど、僕に関して言えば、リバース以外はちょっとありえない感じ。下画面に戦闘機のヘッドアップディスプレイを模して、通信のカットインが入るんだけど、64でやってた「わざとパカパカアニメ」という口パクアニメを残していて、サンダーバード的な気分は分かるけど、これだけ高解像度に書きこんでおいてそれかよ!みたいな気持ち悪さはちょっとあった。あれはローポリゴン、低解像度の世界観でこそ活きるデザインなんだと思う。高解像度でやるなら口の横に「人形ですよ」っていう線を入れて欲しかったかも。そしたら分かる。


3D表現は、なかなか気持ち良い。「パイロットウィングス」より空中を飛び交うものが多いのと、自機の後ろから敵が迫ってくるシーンが多いので、緊迫感がある。宙返りのタイミングも取れるし、障害物避けもやりやすく感じる。納得感があった。


ただワイド画面のせいなのか、上下がすごい狭さを感じる。横に広がったんじゃなく、縦を切って無理やりワイドにされたときのあの感じ。ここが特に不満に思えるところだ。


それでも携帯機で遊べる綺麗な「スターフォックス64」は素晴らしくて、ゲームキューブやDSで出たなんだかよくわからなかった近作を払拭して、オリジナル正統派新作が欲しくなる、そんな仕上がりでした。おっさんが2本ずつ買ったら、新作作ってくれないかしら。