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たかなべが、ゲームやそれ以外の関心事を紹介します。

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キャプテン☆レインボー(1)

キャプテン★レインボー
任天堂 (2008-08-28)
売り上げランキング: 1190

CMを見て、なんか地味だなと思って発売日に買わなかった。値段も6800円だったし(「ギフトピア」と「ちびロボ!」は5800円)そしたらあっという間に値崩れして3000円を割り込んだので購入。DSソフトより安いんだもん。びっくりだよね。


仕組み的にはギフトピアにすごく近くて、島を歩きまわって、困っている人たちを助けていくアドベンチャー。時間の経過でできるイベントが変化したりする。主人公は落ち目なアメリカンヒーローだそうな。でも何故かヨーヨーぐらいしか特徴がない。普段の姿の頼りなさに比べて、ヒーロー変身時の全身タイツの見た目ほどのコントラストが性能差を出すわけではないので、せっかく変身してもちょっと作業っぽく感じる。マリオの無敵スターとか巨大キノコみたいにウキウキする感じがどっかに欲しかったなぁ。


ま、でもまだ3時間ぐらいしか遊んでないので、もっと進んだらいい意味で全然感想が変わっちゃうかもしんない。


困っている人たちはアイテムを持ってきてあげるか、ミニゲームに付き合うと悩みが解決される。そんで島に散らばっている☆を集めて、自分の願いを叶えるのか、島の人たちを助けるのかっていう選択を迫られる。


独特の台詞回しや、下品な毒、ゆるーい感じの音楽や世界観が、今までのスキップ作品同様、任天堂純正ソフトにはない魅力を出している。メニュー関連もスティックとポインタの両対応をちゃんとしていて、地味に感心する。


でも惜しむらくはパッケージの外側の部分というか、任天堂B級キャラ達のラインナップに、購買意欲をそそるだけの勢いがないところと、ダメな主人公ニックの動機が弱すぎて、スタートダッシュとして「よーし、やってやろう」って気に全然ならないところだ。丁寧に作ってあるのに、最初の一時間のモチベーションを保つのがとても辛い。シチュエーション的には、ものすごい非日常的な空間のはずなのに、ものすごい日常的過ぎるテンポとエピソードが続いていく。普通のRPGに慣れた人だと「は?」って思っちゃうかもしれない。で、その段階を超えた「だらだらした感じが好きなの」っていう人たち(例えば女性)に関しては、その先のアクション性がある程度あるミニゲーム部分でつまづきがちかも知れない。いろいろ難儀なんである。


作業工数が同じである場合の改善案としては、スマブラのフィギュアじゃないけど、特にイベントに深く絡まなくてもいいから住人や通行人や最悪置物としてB級キャラを3倍ぐらい出したらどうだろう。かなりにぎやかに見えて、同じ内容でも印象が違って見えたんじゃないかな。登場して欲しいキャラクターとしてはそうだなー‥ チンクルバンプールでDS版を出したぐらいだから是非参加して欲しいし、バルーンファイトを風船おじさんにして、パイロットウイングスの人間大砲でぶっ飛んで助けにいったりして、釣り場に糸井重里(B級)がいたり、やたら側転しまくるディディーコングがきーきーうざくて、リセットさんモグラーニャが掛け合い漫才をして、Xのワイヤーフレームの戦車に乗ってどこかに乗り込んで、ポケモンのパチもんが人気ないと拗ねてて、ポケモンスナップの少年が盗撮疑惑で困ってて、あとなんかうじゃうじゃいるような生き物(ピクミンだとA級だからハッピィパネッチュとか?)が島に繁殖して、うるりらじいさんにヒントを聞いて、そんでラストにB級王者ルイージはちらっと欲しいかな。逆にマリオとかリンクがちょっとでも出てくるのは引くわ。偽者だったらオーケー。


その分、本編は1本道でもいいから、繰り返し部分やミニゲーム部分に割いたところをばっさり捨ててもよかったのかも。繰り返し遊べるって言うのは確かに大きなバリューではあるんだけど、それは1回目のプレイが十分に面白かったときに効いてくる仕組みだと思うので、まずはバラエティ感や豊かさ、期待感をあおるような見た目にすべきだったんじゃないかな。