NHKとMTVを見るのもさすがに飽きてきたので、アクション映画ばっかりやっているチャンネルを最近はつけている。そんでやっぱ、アメリカ映画のストレートなわかりやすさに感動するのであった。
最近のゲームはどんどん開発費が上がっているので、それを回収するために「世界で売れる題材にしましょう」みたいな文言はよく聞く。でもそのためにどんなチューニングすればいいのかはよくわかんないし、誰も教えてくれない。実際には「日本でしか通用しない表現を排除していく」「特定の国の人が不愉快になる可能性がある表現を消す」って言うような消去法に落ち着いて、結果喜ばせたいターゲットが誰なのかぼんやりしてしまったりね。
でもアメリカ映画を英語で見ていると、なんとなく消去法じゃないヒントがある気がする。
・大義名分がはっきりしてる(一般論を代弁している)
・言葉に頼らない、目で見て進行や気持ちの流れがわかること。
・起承転結がわかりやすい。
なんでそんな風にアメリカ映画ができてるかというと、やっぱいろんな民族が交じり合っている文化であり、かつ、言葉のニュアンスが完璧に通じる相手だけとコミュニケーションを取ってないということが前提なんじゃないかな。
意思を伝えるための手段が、二重三重に講じてあると言うか、悪く言えばオーバーなんだけど、それは必要から生まれたしつこさなんだろうな。
だからと言って、ゲーム作りを全部そこにフォーカスする必要はないと思うけど、消去法じゃない感じで骨格を組み立てるときのヒントにはなるのかな、と思ったのでした。そういう大きな構造の上に、国内でしか通用しないようなきめ細やかなニュアンスが乗っかってれば、最高だよね。