僕が仕事で日本を出ることが決まりまして、妄想カフェのみんなが歓送会を開いてくれた。
関西からパティとナタリーまでやってきた。すげー。結婚式以来だ。遠距離恋愛だって面倒くさがる人たちがいるって言うのに往復3万の電車賃と暇の価値って相当なもんだよ。
アユコは手作りのおいしいクッキーを焼いてきてくれて、シンクは焼酎とどくろ柄（僕が好きな柄）の扇子といい音がする風鈴をくれた。パティはお菓子を山盛り買ってきて、カナ様とパネポン対決をしていた。ナタリーはおいしい枇杷をくれた。けいちは僕らのけっこんちきのビデオを持ってきてくれて、ゆうりパパとゆうりくんはコーヒーゼリーとシフォンケーキ。足の踏み場がなかった状態から丸二日掛けて部屋を掃除した甲斐があったもんだ（自分の問題）。床がどんな色だったか久々に思い出したもんね。意外と広い。結構広い。片付けると。
まぁ、集まって何をするかというと、ゲームぐらいしかないわけだけども。DSが4台集まったのでnintendogsのすれ違い通信をしたり（やっぱ田舎は通信しようにも相手がいないみたい）。バンドブラザーズでぐだぐだなセッションをしたり。メテオス対戦をしたりした。あとみんなPSPを触ったことがなかったので「ルミネスやらして！！」と言っていた。みんな初めてなのにすごい上手でレベル１２とかまで行くのだった。あれ？ 持ち主よりうまくない？
全員そろったら近くの焼肉屋で食事。ゆうりくんがムシキングにはまっているというのでこないだ手にしたコクワガタのカードをあげたら喜んでいた。100円でボスまで行けたよ！と言ったら「すごい！」と言われた。へへーん！（やってることが逆）。
僕は海外とは別のニュースを発表してみんなにさらに祝ってもらう。部屋に戻ってビデオの続き。自分がみんなに向かってしゃべってる映像を見るのは初めてかも。緊張しているせいかずいぶん早口に聞こえた。あと襟足とか変な形だった。たった半年前のことなのになんかすごい昔みたい。
妄想カフェが出来てからかれこれどれくらい？ もう5年ぐらい経つのかな。その間にそれぞれにいろんなことが起きた。これからも幸せなことやそうじゃないことがそれぞれに起こるんだろう。転職したり結婚したり失恋したり笑ったり泣いたり怒ったり。
妄想カフェの人たちは僕にとってトモダチとは違った距離感だ。確かに趣味はどこかしら似ている部分が多いけど、「最近どうよ？」っていう確認しあう感じじゃなくて、兄弟のように心の距離がずっとほどよく変わらない不思議な関係。だから不安や期待で胸がいっぱいな今のようなときには、別に何をしてくれるわけでも、語り合うわけでもないけど、時々集まってそばにいてくれることにすごい安心があるのだった。それぞれのがんばりを無意識に共有してるからなのか、勝手にそんな気がしてるだけなのかよくわかんないけどね。
カナ様はパネポンで結局パティに勝てなくて悔しがってたけど、次に持ち越せる目標が残ってそれはそれでよかった気がする。
