DVD「さよなら、クロ」を見た。見たことさえ忘れていたんだけど。犬を軸にした悲しくてほろっと来るような人間模様、だと思っていたら、しょぼい恋愛映画を見せられてがっくり。見終わったときに怒ったもん。「犬関係ねいじゃん！」。キャストがまんべんなく豪華すぎるのが、この話の中心をさらにぼやかせていて、軸になった恋愛話だけを整理して考えると、もう全然必要ない感じ。逆にそれぞれのエピソードがお互いに絡み合うほど豪華な脚本を作れればよかったのかもしれないけど、原作が微妙にノンフィクションだったりするので、演出優先で行ききれないその辺のさじ加減が難しかったのかも。劇場で見たら寝てしまいそうだ。あと「69」でもそうだったけど妻夫木世代の若い有名俳優を使って、昭和の話とかするのってなんか無理があるような気がした。色がない俳優の方がいいんだろうね。そういう意味で「69」でフォークギターを弾いていた少年（金井勇太）が出ていたのは、まだ色がついていない役者としてすごいいい感じだった。すね具合とかすげーかわいかった。40点。
