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たかなべが、ゲームやそれ以外の関心事を紹介します。

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映画「ファインディング・ニモ」

takanabe2004-06-27



ファインディング・ニモ」を観た。映画館ではタイミングを外して見れなかった。すごい面白かった。


僕はディズニー映画が嫌いで、このDVDには最初の10分間、延々とほかの映画の宣伝が入っているんだけど、もうそれは辛かった。様式美のための動きというか、そういうのがしんどい。どのキャラクターも、ディズニーの動きを習ってそれをなぞってる感じ。でもピクサーの映画は違う。そのキャラクターの個性や感情を増幅するためのしぐさになっている。そこが大きな違いだと思う。


今回、モチーフが実在する海や魚だったので、前作の「モンスターズ・インク」の突飛さを超えるのは相当難しいなと思ったけど、押さえるところをきっちり全部押さえてきたので、安心して観ることができた。ざっと想像したベタな展開は全部入っていた上でちゃんと面白くなってたもんなー。


意外だったのが、子供のためのお話ではなく、子を持つ親のための視点で描かれたお話だったということ。映画が終わって、ニモとパパが会えてよかったよかったって思った後、ふと考えると成長したのはニモじゃなくて、パパなんだよね。過保護は子供のためにならない、みたいな、そういう教訓。それを包括する感じで、子供の視点からは、「親は自分がいないときでもいつでも子を愛している」っていうのが語られる。でも5歳とかの子にはちょっと伝わりにくいだろうなー。


魚や鳥たちのデザイン、モーション、キャラクター付けがどれも涙が出るほどすばらしかった。いろんなデフォルメを経た後の、行き過ぎないジャストなデザインというか、バランスの取れたいびつさのないそういう美しさを身にしみるほど感じた。


吹き替えの、木梨憲武室井滋の演技も魚たちに劣らずすばらしかった。75点。