先行ロードショーで「ロードオブザリング王の帰還」を見てきた。すげかっ
た。１はフロド、２はアラゴルンが主人公だなと思ったんだけど、３はサム
だったね。この3部作、案外サムの映画なのかも。
昔誰かに言われたことは「オトナコドモ」がオトナコドモとして天衣無縫に
振舞えるのは、そばに「おばさんな心」を持った人がフォローしてくれてる
からなんだって。サムはまさしく「おばさんな心」の代表格というか、目に
見える縁の下の力持ちだね。面白みのないつまんない正論を言ったりするか
わりに、オトナコドモに必要で足りないスキルは全部備わっていたりして、
実は二人でやっと一人前の人間なのかもしれない。
僕はオトナコドモ系か、おばさん系かと聞かれたら、たぶんオトナコドモ系
だと思うので、いつも支えてくれる人たちには感謝しないといけないなと思
います。たまたま指輪を運ぶ役目になったとしても、指輪は一人の力じゃ運
べないっつうかね。ふんぞり返らないようにしないとね。そして自分がいつ
か若い「オトナコドモ」を支える「おばさん」役になれるように鍛えておか
ないと。
映画は3時間半のほとんどの時間が大戦争。「二つの塔」でも相当バトル感
があったっていうのに、あんなの過去だなって思えるくらいさらにスケール
アップしてた。インフレが起きすぎてて途中から何がすごいのかわかんなく
なるくらいすごかった。「ここは感じさせる程度の演出でー」とかって面倒
くさがって端折ったりしない表現。アクションの決定的瞬間が毎回毎回ちゃ
んと描かれるので目は離せないし、瞬きする暇さえない感じ。
それでも相当短く駆け足にしている感じがあったので、DVDのスペシャルエ
クステンディッドエディションが出たらフツーに5時間とかに増えてそう。
うれしい悲鳴だね。
家に帰って、買ったまま「映画を見るまでは」と封印していたGC版「王の
帰還」をプレイしたら、こちらも「二つの塔」より数段パワーアップしてい
て悶絶しました。こんなの作れないよー、お手上げ。EAすごい。
