メールも電話も苦手な僕は
想いをまともに伝えられたためしがない。
誰も信じてくれないけど、何かを伝えるときは
どんな些細なことでもいつもびくびくしている。
だから一人でいる時間は
伝える相手が要らないので
どこまでも心の深淵に降りていって
落ち着いた気持ちになる。
そのくせ両手いっぱいに抱えているのは
耳当たりのよかった甘い言葉の数々。
いびつでグロテスクな思い出パッチワーク。
そんな雪だるまをごろごろ転がしながら歩いている感じ。
寒いから布団の中で丸くなろう。
あなたを見つけたときから
わたし昨日を忘れて
もっともっとあなたを探したよ
見えなくなるまで
そうね、もしこの世に言葉なんてなければ
わたしたちずっと一緒にいれたよね？
探してた永遠は時の影
空と海、溶けあう日を夢見る
みつけはずの形あどけなく
記憶の壁に落書きされてる
わかって欲しい気持ちが
無駄に唇動かしていた
言葉の数だけじゃ
心通うはずないのに
そうねもし今あなたと初めて
会えたなら時間も怖くない
追いかける想いの行方はまだ
色あせた笑顔抱きしめたまま
Horizon / UA
