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たかなべが、ゲームやそれ以外の関心事を紹介します。

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宮本茂って人のつくるゲームが、「使い捨て」になりにくい理由

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宮本茂って人のつくるゲームが、「使い捨て」になりにくい理由について考えたんだ。「マリオ」や「ゼルダ」のシリーズにしても、『ピクミン』にしても、主人公の経験値が、ゲームの内部に積算されていくのではなくて、遊んでいるプレイヤーの体内に蓄積されていくという仕組みになっている。例えば、マリオがどれだけ強くなったか、ということは、レベルとして画面上に表現されることはない。遊んでいるぼくのゲームの操作がうまくなった分だけ、マリオおじさんは強く機敏になっているのだ。つまりは経験値が、ぼくのものというわけだ。だから、よその家に行ってマリオで遊んでも、ぼくはぼくの実力をその家のマリオに乗せて、ぼくの強さで遊ぶことができる。(ゲームしない人にはわかりにくいこと言ってるかな?)包丁をどんどん使い込んでも、包丁が進歩するのではない。使い込んでいった料理人の腕が向上するのだ。そういうリクツだと思ってくれればいいと思う。コンピューターをつかったゲームなのだけれど、あくまでも主役が人間なのだ。この仕組みを、宮本茂という人はずっと使ってきた、「ぼくらはオモチャをつくっているんで」と、彼は、ことあるごとに言ってきたけれど、その根底にある理念が、いまあらためて生きているなぁと、つくづく感心しちゃってるんです。