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たかなべが、ゲームやそれ以外の関心事を紹介します。

  ラヴフール(www.lovefool.jp) 

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takanabe2005-12-20



ネットへの関わり方がここ3年ぐらいで変わったかもしれない。もともと情報には疑って掛かるほうなので、嘘を信じ込んだり、振り回されることも少ないんだけども、もっと自分にちょうどよい距離を見つけたと言う気がする。


あらゆる情報には、その人が発信したいベクトルがある。書いてある文字や文よりも僕にはそっちの方が重要。


僕は人の文章を読むとき、ざっくりとしたところではこんなことを気にする。


・どの集団(意識)から発信されたメッセージなのか、あるいはただの記録なのか。(立ち位置)
・どの集団(意識)の誰に向けられた文章なのか。(ベクトル)
・双方をどの関係で結びたいのか。改善? 改悪? 要求? 叱咤? 馴れ合い? 参加したい?


それを把握できると(できない場合も多いけど)、そこに書かれた文字や文章が立体的に見えてくる。1000文字を超えると読むのが面倒なときもあるので、そういう時は最後の段落だけ読むといい。長い文章ほど、まとめには気を使うから、本人が要約したテーマがそこに詰まってる。レビューなんかはまさにその典型。


で、最初の話に戻るんだけど、8年ぐらい前に比べて、明らかにネットが日常的になって、ネットで発言、発表することもそんなに珍しいことじゃなくなった。それが錯覚として、結構日本人半分以上に思えてくるときもあるんだけど、やっぱりまだまだそんなことはなくて、仮にすべての家にネットに繋がったパソコンがあったとしても、「発言したい奴」「発表したい奴」っていうのは、やっぱりちょっと一般的な母集団とは言えない。だけど公式的な記録や、公的機関のページ、ネットショップ以外のネットに溢れる発言ってのは90%以上その人たちの管理下にある。だからその人たちの意見を読むことに価値がないとは言わないけど、あらかじめかなりの偏りがあることを知っておくべき。そしてその偏りがどの方向にどれだけ寄っていて、どこが得意でどこが不得意な偏りであるかもできる限り把握しておくべき。サンプル数を増やして平均化しても、もともとの偏りを把握していないと、膨大な情報がただずらずらと集まるだけで意味がない。


よくない例えだけど、ネットの反意語として「リアル」を使う人がいるでしょう? あれって、つまり現実社会とネットでの体感温度にずれを感じるってところから始まった言葉だと僕は思うんだけど、その温度のずれって、人によって全員違うじゃん。何を世間の常識かと感じて、何をそこからずれたと感じるか。でも違うってことは、相互理解できないってことではなくて(まぁ厳密にはできないんだろうけど)、なんかもうちょっと、お互いの立ち位置とベクトルを想像しあうことに、気力を使うべきじゃん。何かを見たり読んだりしたときの「くだらねー」とか「興味ない」とか「馬鹿みたい」っていうような感情は、まぁ嘘のない素直な感情なんだろうけど、そんなことを発表することには意味がないし、それを見て傷ついたり、鼻で笑って使い捨てられていくエネルギーのほうが無駄。誰がどんな立場から、どんな立場の人に向けて、どんな気持ちになってもらいたくて書いているか、を考えてネットの情報に触れると、今まで価値があったように見えていたものに、たいした意味がなかったり、逆にただ怒ってばっかりいるように見えた文章に、意外な発見があったり、玉石混交のものもちゃんと選り分けられるようになったり、混乱することがだいぶ少なくなる。


あとあれだ。「行間を読む」って言葉があるじゃん。それに似た感じで、発表している人たちのそばに潜む、発表されてない集団の意思を想像するっていう訓練をすべき。例えば、お絵かき掲示板には、絵が好きな人が集まるかもしれないけど、絵を発表して、コメントを残す人がその中のほんの一部であることは想像つくでしょ? だけど目に触れている部分だけをそのコミュニティの全体だと思って触れていたら、同じ情報でも受け止め方ってだいぶ変わってくると思うんだよね。


目に触れた情報の取捨選別は当然だけど、大事だと思った情報が持つ分母?(バックグラウンド)をきちんと想像できないと、死ぬほどたくさんの情報に触れながら、まったくのゴミに埋もれてるのと変わらない時間が無駄に過ぎてゆく。


どんなテクノロジーが発達しても、コミュニケーションと言うのは相手の立場を想像するところから始まるはずで、一方的な発言、一方的な聞き役だけでは、お互いの意思は分からない。かと言ってネットで議論してても、一方通行の頻度が増えるだけの場合が多いので、一呼吸おいて、お互いが立っている場所を何度も何度も見つめなおすべき。想像力の欠如から、あらゆる恐怖と不毛な戦いは始まってると思うし、自分の知らない世界を認めない人にも同じことが言えると思うので、僕もそうならないように努力しようと思います。


余談だけど、昔なんかの本で読んだのは、あることを箇条書きで説明してもらうと、1つめ2つめは建前で、3つめ以降に本音が出やすいそうな。もし文章を書くときにあらかじめテーマを箇条書きすることができたら、自分でもびっくりするようなことが根源になっていたりして発見があるかもしれないね。僕は自分が書いた本音にがっかりして書く気が失せることのほうが多いので、やんないけどね。

ドラクエ8(7)、お絵かきロジック(2)


PS2ドラゴンクエスト8」。神の鳥の巣を登る。途中で引き返すつもりだったのに、案外つるっと登れてしまい、ボスに全滅させられる。当然お金は半分になり、新しい武器も買えない。地味にレベル上げを始めるものの、1時間もやってればさすがに飽きるわけで‥。


SFC「お絵かきロジック」。任天堂の奴より、絵が出来上がったときの「これはきっとアレだ!」ってのが想像しやすい。27面までクリア。15×15ぐらいがやっぱろやってて一番楽しい。20×20とかしんどいよなー。「クリスマスツリー」が出てきたのが季節柄うれしいやら悲しいやら。