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たかなべが、ゲームやそれ以外の関心事を紹介します。

  ラヴフール(www.lovefool.jp) 

展覧会ふたつ

takanabe2003-03-03



ところで僕は展覧会にぜんぜん行かない。でも金曜日と土曜日はたて続けに気の利いた展覧会を見れたのでちょっとご機嫌。


金曜日は恵比寿のガーデンプレイスの中でやっている文化庁の「メディア芸術祭」に行ってきました。政府がやっているお祭りなのに、セレクトされる作品がやたらフツーのサブカルチックで半分親近感が持てる。半分は、芸術を政府なんかにほめてもらってもな、って感じだけど、いい作品が人目に触れる機会が増えること自体はいいことだと思う。入場無料だし。
http://pain.cgarts.or.jp/festival2002/home/home.html


親近感という言い方をしたけど、実際どういうのが賞を取っているかというと、愛する「Rez」とか「Rez」とか「Rez」とかです。他は取ってません、うそ。「クレヨンしんちゃん」とか「猫の恩返し」とか「キングゲイナー」とか「太鼓の達人」とか「20世紀少年」とか「セクシーボイスアンドロボ」とか「ブラックジャックによろしく」とか「ほしのこえ」とかです。分かりやすいよね。


こういうのに混ざってメディアアートっぽいのがちらほらある感じ。水の上に走る光のドットに触れると光の波紋が広がるインスタレーションとか、背中にでかい妖怪の人形を背負うと、目をふさがれて視界が奪われて、歩くスピードによって瞬間的に景色が見えてくるってもの、地図を彫ったプラスチックをペンでなぞると、その場所で採取した音が再生されるもの、プラスチックのボールがいくつもあってそいつに向かって声を出すと、その音階に対応したボールが踊りだすもの、指輪をはめてスクリーンに映し出された蛍のような動きをする光を捕まえるとスーッと上に飛んでいって花火のように光が散るもの、2台のタイプライターの間に紙を模したスクリーンが張られていて、お互いが打った言葉がひらひらと相手のタイプライターまで飛んでいくもの、そんな感じ。初台のICCでやってる感じに近いかな。美術館っぽい気難しい感じがないのでデートのついでにでも寄ってみるといいかもしれません。


土曜日は桜木町の赤レンガで情報デザイン学科の卒業製作展を見てきた。こっちもレベルが高かった。
http://idd-www.idd.tamabi.ac.jp/idd2002/site2/main.html


MEMつながりで知り合った永易くんや響くんのをきっかけに見に行きました。響くんの映像作品は上映時間が合わなくて残念ながら見れなかったけど、永易さんのはグッと来たなぁ。宙に浮かんだ2枚のガラスの間にドライアイスの煙が満たされる。そこにプロジェクターで青く映し出されるのは、大きな手を支えるように集まっているいくつもの手の写真だ。写真は煙がないと映ることがなく、煙の形によっておぼろげな姿を変化させる。実はこれ、去年亡くした彼の父親の手だと言う。


僕はセンチメンタルを題材にした作品があまり好きではなかったけれども、この作品の何とも言えないはかなさと、彼が作品を語ったときの本気度がフツーに心を打った。湿った題材なのに、シリアスに自分と自分の環境を見据えている冷静で的確な視線を感じたからだと思う。題材(感情)におぼれなかったからだと思う。知り合いになれてよかったと思った。


もうひとつすごく気に入ったのがやわらかい乳白色の壁が、赤く光るポッチでとがってきたりすぼまったりするインスタレーションだ。斜め下から当てられた照明によってその壁から浮き上がる赤い光は、宙に浮かんでいるようにも見えるし、乳房のようにも見える。何とも言えない質感と時間感覚を持った作品だった。


入場料代わりに図録を買った。CD-ROMがついていて1500円。おまけに学バスのデザインのチョロQがついて来た。ちょっとイカス。いい休日になった。

シャトル事故を予見していたNASAのエンジニアたち

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030228-00000002-wir-sci

ミッションが惨事に終わる3日前、エンジニアのロバート・ドーアティー氏は、「タイルの損傷について今日は何か変化があっただろうか? それとも誰もがただ最善を祈るしかないのだろうか?」と電子メールで不満をぶつけたが、返答は「何も新しいことは聞いていない」というものだった。

空気のようにネット活用  急拡大 会話のように筆談

http://www.kyoto-np.co.jp/kp/topics/2003mar/01/K20030301MKE1Z100000062.html

学校から帰宅後、舞台をネットに移して級友との会話を続ける子供も多い。「そばで子供が寝ていてもおしゃべりでき、主婦の間でも大いに盛り上がっている」

会社でも話せる距離なのにチャットとかメールとか。僕は嫌いなんだけどね。